革新的なブロックチェーン技術「Japan Smart Chain」と「Mizuhiki スイート」
2023年8月、AltX Research株式会社は、ブロックチェーン技術を活用したweb3アプリケーション開発に向けた重要なステップを発表しました。招待されたエンジニア向けに初めて公開された「Japan Smart Chain(JSC)」のテストネットと、その基盤となるモジュール式のトラスト&コンプライアンスレイヤー「Mizuhiki スイート」のデモは、未来のデジタル資産サービスのあり方を示唆しています。
Japan Smart Chain (JSC) とは?
JSCは、日本国内での産業のリーダーたちによって検証された、日本発のレイヤー1ブロックチェーンです。イーサリアムとの完全互換性を持ち、特に「コンプライアンス重視」を掲げています。具体的には、トランザクションの優先制御やブラックリスト適用が可能で、ユーザーが便利に利用できる環境を整えつつ、規制への準拠を実現することを目指しています。このような信頼性の高いインフラが、今後のデジタル資産サービスの進化に寄与することでしょう。
Mizuhiki スイートの役割
「Mizuhiki(ミズヒキ)スイート」は、JSCの上に構築された新しいモジュール型ツールです。オンチェーンのID管理やリスク管理に特化した機能を提供し、企業が法令に準拠したデジタルサービスを展開できるようサポートします。このアプローチにより、企業は複雑なオフチェーンプロセスに依存することなく、効果的なデジタルサービスの立ち上げが可能になります。
テストネット「Kaigan」の詳細
新たに公開されたテストネットには「Kaigan」という名称が付けられています。この名前は日本の茶道における「蟹眼」に由来し、静的な状態から動的な動きへの移行を象徴しています。JSCのテストネットは、これからの数多くのユースケースや実装が始まる第一歩であり、今後の進展への期待を感じさせるものです。エンジニアたちは、このテストネットを使って新しいアプリケーションのテストや、2026年に控えているメインネットの準備を進めることができるのです。
Mizuhiki スイートのデモと活用方法
公開されたデモでは、Mizuhiki スイートの「Mizuhiki アイデンティティ」が中心となっています。エンジニアたちは、このデモを通じて規制対象のオンチェーン活動における「Mizuhiki アイデンティティ」の利用方法を学べます。特に、ステーブルコインやDeFiサービスなど、規制の枠内で安全に利用できる方法が示されています。
共同創業者のラッセル・カマーは、これが信頼性、柔軟性、包括性を備えた新しいデジタル社会の構築の第一歩であることを強調しています。JSCは単なる新しいブロックチェーンではなく、日本の未来を共に創造するためのプラットフォームと位置付けられています。
イベント開催と参加登録
テストネットとMizuhikiスイートのデモ公開に伴い、8月6日に福岡、8月8日に東京でイベントを開催予定です。このイベントでは、テストネットへの先行アクセスやMizuhikiスイートの詳しい説明が行われ、参加者にはグッズや特典も提供される予定です。さまざまなトピックに関する情報交換やネットワーキングの場としても活用できるこのイベントに、興味がある方はぜひ参加を検討してみてください。
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今後の展望
JSCは今後数ヶ月内に一般向けのテストネットを公開する予定です。それに伴い、現在のテストネット「Kaigan」は次のバージョンに移行することになります。2026年のメインネットの提供開始と合わせて、さまざまなMizuhiki スイートのコンポーネントも展開される見込みです。これにより、日本のブロックチェーンエコシステムはさらに発展し、産業全体に新たな可能性をもたらすことでしょう。