株式会社ローンディール、新たなステージへ
株式会社ローンディールが、2025年7月1日付で新たな経営体制を導入すると発表しました。この変更は、創業から10年間代表取締役を務めた原田未来氏の退任を受けてのものです。後藤幸起取締役とWILL-ACTION Lab.所長の大川陽介氏が共同で代表取締役に就任し、今後の企業の方向性を示していくとしています。
創業からの10年間の軌跡
2015年にスタートしたローンディールは、レンタル移籍事業を通じて越境を推進してきました。越境をテーマにしたプログラムは多様性に富み、WILL発掘ワークショップやCAN抽出ワークショップなど多岐にわたります。これらのプログラムを通じて、個々人のキャリアの自律性を最大化する役割を果たしてきたのです。
また、社外兼務型の「side project」やオンライン型の「outsight」プログラムなどを展開し、地域やNPOへの越境機会の提供も行ってきました。これまでに、約150社、1,000人以上に越境の機会を提供した実績があります。
越境の現在と未来
近年、副業やプロボノといった形で越境の概念が広がっている中、ローンディールは組織の成長を促進する戦略的な支援を続けていきます。越境によって生まれる創造性が波紋のように広がり、組織全体に良い影響を与えることを期待しているとのことです。この新たな経営体制は、未来の成長に向けた一歩となることでしょう。
代表二人の意気込み
新たに就任した後藤幸起氏と大川陽介氏は、各々に特異なバックグラウンドを持っています。後藤氏は起業家としての経験を活かし、効率的な事業推進や組織づくりに尽力してきました。一方、大川氏は大企業での経験があり、個々人への共感と組織全体の変革促進に情熱を持っています。この二人がタッグを組むことで、役割の異なる強みを補完しながら、さらなる企業の進化を目指します。
後藤氏は、「私たち自身もアップデートし続け、世の中に新たな価値を創出する」ことを掲げており、大川氏は「越境者の一歩が組織や社会に変化をもたらす」と力強いメッセージを送りました。
新たに設立される一般社団法人
加えて、今回の体制変更に伴い、越境を広めるための新たな一般社団法人も設立されることが発表されました。越境実験室は、個人向けプロジェクトの支援を行い、越境イニシアチブは社会全体に越境を実装することを目指しています。この2つの法人は、それぞれが異なるアプローチで越境の価値を広め、組織と社会に新たな影響を与えることでしょう。
越境をテーマにした書籍の出版
さらに、2025年9月には、創業者の原田未来氏による書籍『越境を活かす組織――ひとりの挑戦を、会社の未来につなぐ』が発売予定です。越境の概念や、その実践のための方法論についての深い洞察が期待されます。予約はすでに始まっており、越境に関心のある方には見逃せない一冊となることでしょう。
10年の歩み、新たな挑戦へ
このように、株式会社ローンディールは経営体制の変更を機に一層の飛躍を目指していく意向を示しています。越境の価値を広めるための活動に期待が寄せられる中、今後の展開から目が離せません。