「ベトメディン®」が犬用慢性心不全治療薬市場で大躍進、一億錠の販売を達成

ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカジャパン株式会社が、犬用慢性心不全治療薬「ベトメディン®」の国内における累計販売数量が1億錠を突破したと発表しました。この製品は、2008年に日本で発売され以来、犬を飼う人たちに広まっており、特に慢性心不全に苦しむ犬たちのために重要な薬剤となっています。

「ベトメディン®」は、ピモベンダンという成分を基にした新しいカテゴリーの慢性心不全治療薬で、特にカルシウム感受性を増強する作用があります。このメカニズムにより、心筋の収縮力を高めつつ、血管の拡張作用も併せ持つことが特徴です。従来の治療薬とは異なるアプローチで、ゆっくりと進行する心不全に対しても効果を発揮します。

日本では、犬の慢性心不全の主要因として僧帽弁閉鎖不全症が挙げられ、年齢や犬種にかかわらず多くの犬がこの病気にかかる可能性があります。その実態に対し、「ベトメディン®」は高い有効性をもって取り組むことができます。2013年のデータによると、世界中で4億錠以上が販売されており、すでに32の国で承認されています。

具体的な効果を示すデータも存在します。ヨーロッパの11施設で実施されたVET SCOPE試験では、『ベトメディン®』が僧帽弁閉鎖不全症を伴う犬の心不全症状を軽減し、生活の質(QOL)を向上させることが確認されました。また、QUEST試験では、同じく僧帽弁閉鎖不全症の犬に対する生存期間の延長が報告されています。このように、多くの臨床試験を経てその効用が広く認知されています。

ベーリンガーインゲルハイムグループは、1885年に創立以来、動物医薬品の研究開発にも力を入れており、人用医薬品と同様に注力しています。そのグローバルなアプローチは、日本においても、コンパニオンアニマルの健康増進に寄与する製品の開発を通じて、ペットと飼い主の生活の質を向上させることを目指しています。

今後も「ベトメディン®」を始めとする革新的な動物用医薬品の開発を進め、より多くの犬たちが健康で快適な生活を送るための支援を続けていくことが期待されます。アニマルヘルスの分野でのベーリンガーインゲルハイムの活動は、まさに飼い主とその愛犬との絆を深める重要な役割を果たしているのです。

会社情報

会社名
ベーリンガーインゲルハイムジャパン株式会社
住所
東京都品川区大崎2-1-1ThinkPark Tower
電話番号
03-6417-2200

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