rayout株式会社が装い新たに資金調達
2023年、クリエイティブ領域に特化したPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)を提供するrayout株式会社が、シリーズAラウンドにて1.45億円の資金を調達しました。この資金調達により、同社は創業以来、累計約1.84億円の資金を第三者割当増資を通じて獲得したことになります。
資金調達の背景
rayoutは、QXLV(クオンタムリープベンチャーズ)、SMBCベンチャーキャピタル、朝日メディアラボベンチャーズなどの投資家から高い評価を受け、今回の資金調達を実施しました。現代社会では、企業の課題解決の重要な要素としてクリエイティブが注目されています。rayoutは、企業の事業課題に対してコンサルタントとして関与し、制作やPRなどの創造的なアウトプットを推進する「クリエイティブPM」の概念を広めていく方針です。
また、自社開発のITサービス「CheckBack」を駆使し、制作進行における非コア業務を効率化することで、クリエイターエコノミーの発展に寄与することを目指しています。
クリエイティブPMOとは
rayoutが掲げる「クリエイティブPM」は、企業のビジネスや課題を深く理解し、必要なクリエイティブなアウトプットまでを一貫して実現する役割を担います。特に、製造やPR業務においてPMOの重要性が増しており、企業が抱えるクリエイティブに関する課題を解決する必要性が高まっています。しかし、専門の人材を社内で確保することが難しい企業が多数存在します。
rayoutは、制作やPR領域での実行力に特化した「クリエイティブPM」をPMOとして提供することで、企業がプロジェクトをワンストップで依頼できる体制を整えています。これにより不必要なコストを削減し、業務の効率化が図られます。
CheckBack導入によるメリット
rayoutが開発した「CheckBack」は、動画やWeb、グラフィックに加え、書類や資料の確認・共有・承認をクラウドで行うツールです。2023年のサービス開始以来、5,000以上のチームに導入され、プロジェクトの修正や確認などの業務を効率よく進める仕組みを提供しています。このツールにより、関係者が時間や場所を選ばずにスムーズにコミュニケーションを取ることができるため、制作プロセスの効率が飛躍的に向上しました。
これからの展望
rayoutのPMOサービスは、企業が求めるニーズに応え、ビジネスにおけるクリエイティブの重要性をますます高めていくことでしょう。特にAI技術の進化に伴い、プロジェクトの立ち上げが加速する中、実装や運用における効率化が求められています。企業として、非IT領域のPMOに特有の課題を解決し、理念をもって展開することが求められています。
代表の吉田壮汰氏は、こうした現状に融合する形で「今ある業務の効率化」にとどまらない、クリエイティブな社会を目指す視点を持っています。今回の資金調達を契機に、さらなる挑戦を続け、彼のビジョンを実現するための努力を惜しまない姿勢が、rayoutのこれからの成長を楽しみにさせます。
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