大阪市での「大阪“大の字”泳法」教育プログラム
2025年8月27日(水)、大阪市立高殿小学校で、大阪経済大学の若吉浩二教授が「大阪“大の字”泳法」と題した安全水泳プログラムの実技指導を行います。この授業には5年生の約100名が参加し、ペットボトルを利用した浮力補助具「フラットヘルパー」を活用しながら、水難事故から身を守るための基礎技術を習得します。
水難事故の現状
近年、特に2024年の統計では、水難事故の件数が過去10年間で最も多くなっていることが報告されています。此の背景には、学校水泳における指導時間の不足や、民間の水泳教室に通う子どもとそうでない子どもとの泳力の差があるとされています。教育現場においても、安全に関する意識を高める必要性があるとされています。
「大阪“大の字”泳法」の概要
「大阪“大の字”泳法」は、水難事故から身を守るための基本姿勢や技術を習得できるプログラムです。若吉教授は、まず「大の字浮き」という姿勢を教えることで、水中での感覚を養います。この技術は、緊急時において必要な慌てずに安全な場所に移動し、浮いて待つ力を育むことを目的としています。
フラットヘルパーの活用
「フラットヘルパー」という補助具は、ペットボトルを使用して体全体を浮かせるためのもので、泳ぎが苦手な子どもたちに安心感を与えます。この器具を使うことで、「水平に浮く」という感覚を容易に身につけることができ、教員はさらに子どもたちに新しい挑戦を促しやすくなります。
実施内容
授業内では、参加者たちは「フラットヘルパー」を使用して浮くこと、潜ること、バタ足での進み方を実践します。また、実際にペットボトルの空気を調整しながら、浮くためのメカニズムについて科学的に学びます。水中での浮き方の違いも体験し、実際の水域での特性を理解します。
8月27日のプレス公開
- - 日時: 2025年8月27日(水)08:45〜10:15(受付は08:30より)
- - 場所: 大阪市立高殿小学校
- - 対象: 5年生約100名
- - 指導: 大阪経済大学の若吉教授と高殿小学校の教員
環境教育の取り組み
このプログラムでは、環境教育も取り入れられています。ペットボトルを使用した浮力体の授業を通じて、リサイクルや環境保護の重要性を学ばせる試みです。子どもたちは、普段のプールとは違う水域での浮力の違いを実感することで、温暖化が進む現代における環境意識の向上にも寄与します。
結論
「大阪“大の字”泳法」は、子どもたちに安全な行動を学ばせる重要なプログラムとして、大阪市内の教育現場で注目を集めています。水泳は児童にとっての基本スキルであると同時に、安全意識を高める大切な活動でもあります。今後もこの取り組みが広がり、多くの子どもたちが安全に泳ぐ技術を習得できることを願っています。