南極地域観測隊の特製ガムが再現される!
東京農業大学の「食と農」博物館にて、2024年10月18日から2025年3月29日まで開催される企画展「南極飯!」では、1956年に第1次南極地域観測隊に提供された特製ガムを再現した展示が行われます。この特製ガムは、厳しい南極の環境の中で、観測隊員たちが健康を維持するために必要な栄養素を配合したものでした。その魅力的な歴史と進化を、訪れる人々に伝えます。
企画展「南極飯!」について
この企画展では、南極の極限環境における「食」の重要性に焦点を当てます。極寒の南極での観測活動を支えるためには、健康を維持することが非常に大切です。南極地域観測隊には、温かい食事を提供するシェフが同行しており、隊員たちを支え続けています。また、近年の食品加工技術の進歩により、南極に持ち込むことができる食材のバリエーションも増え、様々な料理を楽しむことが可能になっています。
展示では、極限環境での食とその変遷を通じて「健康」を支える農業の重要性が強調され、来場者には「食べることの大切さ」を感じてもらうことが目的です。
開催情報
- - 開催期間: 2024年10月18日(金)~2025年3月29日(金)
- - 開館時間: 9:30~16:30(10月18日のみ13:00~16:30)
- - 開催場所: 東京農業大学「食と農」の博物館
- - 住所: 東京都世田谷区上用賀2-4-28
- - 電話番号: 03-5477-4033
- - 定休日: 日、月、祝、大学が定めた日
- - 入場料: 無料
- - 予約: 不要
南極地域観測隊とロッテガムの歴史
ロッテは1956年10月に第1次南極地域観測隊向けに特製のガムを送付しました。このガムは「船中食用」「基地食用」「行動食用」「非常食用」とさまざまな用途に応じて栄養素(ビタミンやミネラルなど)が含まれています。また、ガムは赤、黒、緑、黄の4色に彩られており、遭難時の目印という工夫もされていました。
さらに、1960年にはペパーミントを使用した「クールミントガム」が発売され、これが南極の爽やかさを感じさせる商品として、幅広い世代に支持されています。そのパッケージには南極を象徴するペンギンとクジラのデザインが施され、ブランドの象徴となっています。
近年の南極観測隊では、1965年頃の「クールミントガム」が発見され、南極での歴史的背景が地域の研究に役立っています。2021年には、現地で発見された「コカ・コーラ」と「ロッテ クールミントガム」が日本に戻ってきたことを記念したセレモニーも行われました。
この展示を通じて、南極観測隊の歴史と当時の食文化を振り返り、私たちの「食」の在り方や重要性について考えてみる機会になるでしょう。ぜひ、多くの方に足を運んでいただき、この貴重な展示を楽しんでいただきたいと思います。