色がもたらす新たな働きやすさを求めて、株式会社オープンアップウィズが実証実験開始

株式会社オープンアップウィズと「イノチグラス」の可能性

株式会社オープンアップウィズは、2025年の8月より、特性を持つ社員たちがより快適に働ける環境を目指し、『イノチグラス』の実証実験を開始しました。これにより、企業は視覚を通じた情報の最適化を目指し、業務のパフォーマンス向上を図る狙いがあります。

導入の背景

同社は知的障害や精神障害を持つ社員たちが多く在籍しており、それぞれの特性に配慮した支援が求められています。2025年7月に新しく代表に就任した大濱徹氏は、障害者雇用に関する勉強会で「イノチグラス」との出会いを果たしました。このメガネ技術の導入によって、作業環境の改善が期待できます。大濱氏は自らもイノチグラスを使用し、身体的な負担軽減を実感したことを踏まえ、実証実験の実施を決定しました。

実証実験には選抜された社員が参加し、約1時間にわたって専門の目育士による計測が行われます。この体験を通じて、普段気にも留めない「色」の影響が身体に与える効果を体感し、驚きの声が上がる中で、社員たちの意識が変化していく様子が伺えます。

「イノチグラス」とは

「イノチグラス」は、個々の色に対する感受性を測定し、心と体の調和を図るための特製メガネです。普段の作業や生活の中で存在する視覚情報に、自身に合わせた色の組み合わせを当てはめることで、見えづらさや不快感を和らげ、集中力を高める効果が期待されています。この技術は、視覚の質を高めることで、作業の生産性を向上させる助けとなります。

株式会社オープンアップウィズのコーポレートサイト

イノチグラスの詳細

今後の展望

実証実験は2025年8月から10月までの間に行われ、参加社員の業務処理件数などのデータが収集されます。成果が出た際には、希望者へのイノチグラスの提供を進めていく方針です。これにより、特例子会社として全社員が対象となる導入を実現し、障害者雇用における新たなモデルケースとなることを目指します。

社員自身が最適な色を取り入れたメガネを使用することで、多様な働き方を支援し、更なる働きやすい環境を目指すこの取り組みは、ダイバーシティを推進する重要なステップとなります。

会社紹介

株式会社オープンアップウィズの所在地は神奈川県相模原市中央区南橋本で、設立は2005年。代表は大濱徹氏で、現在386名の社員が在籍しています。この中には、精神障害者、知的障害者、身体障害者が多く含まれています。

フラワーアレンジメント、ステーショナリー、事務代行など多岐にわたる事業を展開し、従業員が「日本で一番働きやすい会社」を目指して日々精進しています。

【会社概要】

- 会社名: 株式会社オープンアップウィズ
- 所在地: 神奈川県相模原市中央区南橋本2-9-10
- 設立: 2005年7月
- 代表者: 大濱徹
- 社員数: 386名

このように、株式会社オープンアップウィズは、『イノチグラス』の実証実験を通じて、社員の働きやすさを追求し、新たな標準を作り出そうとしています。