エイベックス・エンタテインメント株式会社が、全国の幼保施設に向けてプロダンサーと保育士のマッチングをサポートする新たな取り組みを始めます。このプログラムは、株式会社JOYKUが提供する国内初の保育士向けマッチングアプリ「JOYKU(ジョイク)」を活用したもので、保育士と幼保施設をアプリで簡単に結びつけることを目的としています。この提携により、エイベックスが運営する日本最大のダンススクール「エイベックス・ダンスマスター」のプロダンサーが、保育現場で子どもたちにダンスを教える機会が創出されます。
「JOYKU」は、保育士や国家資格を持つ指導者と全国の保育施設をつなぐプラットフォームです。特に、社会の多様化や働き方改革の流れを受けて、保育士が自分のライフスタイルに合わせて働ける環境を提供しています。2021年にサービスを開始し、登録ユーザーは3,600人、導入施設は318カ所に拡大しました。これにより、多くの保育施設が活用し、現場での業務負担を軽減させる効果が期待されています。
エイベックス・ダンスマスターは、2003年に開始されたダンススクールで、200カ所以上の施設で指導が行われ、40,000人以上の生徒が在籍しています。このスクールでは、エイベックス公認のダンスプログラムを修了した約700名のプロダンサーが所属しており、多数のアーティストやタレントを育成しています。
現在、保育現場では業務の多様化が進む中で、保育士はさまざまな業務を担うことが求められています。ダンスやピアノ、運動指導など、多岐にわたるスキルが必要で、その結果として多くの保育士が業務に過度の負担を感じています。「JOYKU」の活用により、ダンスの専門家を柔軟にマッチングできるため、保育士は本来の業務に集中できる環境を整えることができるのです。さらに、結婚や育児によってダンスの現場から離れていたプロダンサーにもアクセシブルな働き方が提供されるため、社会全体にメリットがあります。
実際に「JOYKU」を利用する一人のプロダンサー、KAZUMINさんは、自身の子育てとダンスを両立させることができ、レッスンの時間を柔軟に設定できる点を挙げています。「働きたい時に働ける」のが最大の魅力であり、業務が終了した後にすぐに講師料を受け取れるシステムも、やりがいにつながっています。彼女は、より多くの幼保施設でこのプログラムが採用されることを期待しています。
最近、ダンス教育のニーズは高まっており、ダンスが学校教育にも組み込まれる動きがあります。特にダンスは子どもたちの主体性や社交性を育む効果が認められており、ダンスの普及は加速しています。「JOYKU」とエイベックスの提携により、ダンス教育がより一層豊かになり、保護者にとっても魅力的な教育環境の構築につながることでしょう。
最後に、エイベックスは自社のアーティスト育成ノウハウを最大限に活用し、ダンススクール事業のさらなる発展を目指しています。今後もダンス文化の推進と、社会全体への影響力を高めるための取り組みを積極的に続けていく予定です。特に、保育現場でのプロフェッショナルなインストラクターの育成に努め、未来の子どもたちにより良い環境を提供することを目指します。今後も、JOIKUを通じてダンスの魅力を子どもたちに伝えていくことが期待されています。