シェルパと大日本印刷がESG情報開示支援で提携し新たな価値を創造

シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が大日本印刷株式会社と業務提携を結び、ESG情報開示支援クラウド「SmartESG」の拡販を進めることになりました。2024年10月1日に締結されたこの提携では、サステナビリティ経営を進めるDNPの顧客に対して、同クラウドの提案を通じて情報開示の効率化と強化を実現することを目指しています。

この業務提携の背景には、DNPが数多く取り組んできた統合報告書の制作支援事業があります。DNPは、自社の持つ印刷やマーケティングに関する技術とノウハウを活かして、企業がステークホルダーに対して効果的に情報を伝えるためのサポートを行っています。最近では、情報開示へのニーズが高まる中で、顧客企業のサステナビリティやESG関連の問題点を見つけ出し、報告内容を整える支援を強化しています。

また、DNPは「SmartESG」を2022年から利用しており、その経験を生かして顧客へのサポートを行う予定です。このような背景を踏まえ、シェルパとDNPは共にサステナビリティや情報開示における業務の負担を軽減すべく、協力関係を築くこととなりました。

提携により、DNPは「SmartESG」を顧客に提案し、情報開示業務の効率化や分析能力の向上を実現することを目指します。将来的には、DNPが得た顧客のフィードバックを基に、「SmartESG」の機能をさらに向上させることで、より良いサービスを提供できるようになるでしょう。

DNPの本部長、岩本純一氏は自社の企業理念に基づき、持続可能な社会の実現に努める姿勢を示しました。彼は、シェルパとの提携によって、より多くの企業が抱えるESG情報開示の課題を解決すると思われ、この連携を進めていく意向を述べています。

一方、シェルパのCEO、杉本淳氏も、DNPとの協力に期待を寄せており、既にDNPは「SmartESG」を導入して顧客の業務を効率化した実績があることを強調しています。この強力なパートナーシップにより、企業のESG情報開示の課題を解決するための新たなソリューションを提供していくことが期待されています。

シェルパの提供する「SmartESG」は、企業内のESGデータを一元化し、効果的な分析と改善を実現するサービスです。外部機関からの情報開示要請やアンケートの手間を削減し、ESGデータを整理することで、企業のサステナビリティ評価を高める手助けをします。このクラウドソリューションの効果は、多くの企業のサステナビリティ経営の促進に寄与することでしょう。

今回の提携は、シェルパとDNPの各々の強みを生かし、両社の事業を更に発展させるものとして注目されています。持続可能な社会を実現するため、両者が協力し合い、これからの企業のサステナビリティ推進において重要な役割を果たすことが期待されます。