大阪でサイエンス・アートが再び輝く！「Re:boot」展開催

大阪での新たな試み「Re:boot」展

2025年夏、大阪府立江之子島文化芸術創造センター（enoco）で特別な展示が行われます。タイトルは「Re:bootひかりの再起動・セビリア万博の記憶」。これは、過去のサイエンス・アートのギャラリーでの経験を基にした、新たな創造性の再考と次世代への発信を目指すイベントです。

30年ぶりの復活

1992年にスペインのセビリア万国博覧会で開催された日本政府館の「光の縁日」において、最先端の科学技術とアートが交差した展示を行いました。この展覧会では多くのメディアアート作品が披露され、今なお色褪せることのないインパクトを持っています。_Re:boot_展では、その作品を30年以上の時を経て、出展作家自身の手によって修復・復元し、新しい形で再展示されます。

次世代へのメッセージ

本展は単なる過去の再現ではありません。メディアアートという表現形態が持つ無限の可能性を再考し、作品を次世代に向けて「再起動」する試みです。科学と芸術の交差点で生まれた光のアート作品が、2025年の大阪・関西万博開催中に私たちの前に姿を現します。この特別な展示は、訪れる全ての人に新たな発見と体験を提供することでしょう。

イベント概要

- 会期: 2025年8月9日（土）〜9月6日（土）
- 時間: 10:30〜18:00（※月曜休館）
- 会場: 大阪府立江之子島文化芸術創造センター［enoco］4Fルーム1・2
- 入場料: 無料

本展示は、大阪府立江之子島文化芸術創造センターが主催し、情報科学芸術大学院大学（IAMAS）や関連アーティストの協力の下で行われます。

出展作家たち

今回の展覧会には、次世代へアートを引き継ぐ多彩な作家が参加します。例えば、ホログラフィ技術を扱う石井勢津子氏、メディアアートのパイオニア岩井俊雄氏、インスタレーションアートの作間敏宏氏などが名を連ねています。これらの作家たちは、現代の技術と伝統的な芸術を融合させ、それぞれ異なるアプローチで新たな作品を展開しています。

作品紹介

展示される作品は、光をテーマにしたものが多く、以下のような作品が予定されています。

- 石井勢津子《夏まつり(竹林イメージ)》
- 岩井俊雄《時間層Ⅳ》
- 作間敏宏《HALF MOON CHILD》
- 佐藤慶次郎《ススキ》
- 原口美喜麿《竹の園》
- 松村泰三《SCANⅡ》

これらの作品は、サイエンス・アートの魅力を存分に感じることができる内容となっています。

特別イベント

本展では関連イベントとしてトークイベントやワークショップも計画されています。出展アーティストがメディアアートの変遷や自身の創作活動について語るトークイベントは、特に関心を集めることでしょう。参加者は無料で事前申し込みが必要で、定員に達し次第終了となります。

ワークショップ「光のツリーを作ろう！」では、子供から大人まで楽しめる創作体験が提供される予定です。色彩の変化を楽しみながら、オリジナルのツリーを制作します。このように、展示だけでなく、参加型の体験を通じて、アートの魅力を伝えていく試みが盛りだくさんです。