JAL、日本発国際貨物の燃油サーチャージを申請し新価格を発表

JALの新しい国際貨物燃油サーチャージについて

2025年7月1日から施行される内容として、日本航空（JAL）は国際貨物に対する燃油サーチャージを国土交通省へ申請しました。この改定は、2025年4月のジェット燃料平均価格が1バレルあたり78.25米ドルであることを基にしています。これに基づき、燃油指標価格は「75.00以上80.00未満」と設定されており、以下のサーチャージ額が適用されることが決定しました。

- 米州・欧州など遠距離路線: 1kgあたり50円
- アジア遠距離路線: 1kgあたり30円
- アジア近距離路線: 1kgあたり27円

このように、JALは国際貨物の運送にかかる燃油サーチャージを毎月見直し、その金額を調整する方針を取っています。年に12回、毎月の改定が実施されるため、企業や顧客にとっては、貨物輸送にかかるコストを常に把握しておくことが重要です。

新たな料金体系の導入

JALが新たに導入した料金体系では、シンガポールにおけるジェット燃油（ケロシン）の価格推移を反映させていくことになります。具体的には、前々月の平均値が燃油指標価格として利用され、2か月ごとにそのデータに基づいてサーチャージが決定されます。この新しい取り決めは、2024年4月から導入される予定です。

このように、JALは国際貨物輸送のコストを透明性のある方法で見直し、最新の市場動向に応じた料金体系を確立しようとしています。これにより、顧客は貨物輸送にかかる費用が明確になり、適切なコスト管理が可能となります。

燃油サーチャージとは？

燃油サーチャージは、航空会社が燃油費の変動に対応するために導入する追加料金のことで、旅客輸送と同様に、貨物輸送にも適用されています。特に国際貨物の場合、燃料費の影響が直撃するため、定期的な見直しが必要不可欠です。

JALは、このサーチャージを通じて、より競争力のあるサービスを提供できることを目指しているとされています。今後も、航空業界全体が燃油コストの変動にどのように対応していくのか注目されるでしょう。これにより、顧客は適切な料金でサービスを享受できるだけでなく、航空会社も競争力を保つことが期待されます。