TBMとJR東海がLIMEX Sheetを活用した新幹線車両内リーフレットの導入を開始

環境に優しい新幹線リーフレットの実証導入

株式会社TBM（本社：東京都千代田区、代表取締役CEO：山﨑敦義）は、東海旅客鉄道株式会社（JR東海、本社：愛知県名古屋市、代表取締役社長：丹羽俊介）と協力して環境配慮型の「LIMEX Sheet」を利用した新幹線内リーフレットの実証導入を始めたことを発表しました。この取り組みは、旅客サービスや輸送に関わる環境負荷を軽減することを目的としています。また、東京都が進める「Global CityTech Bridge」の一環として実施されます。

LIMEX Sheetの特徴

今回導入されるLIMEX Sheetは、炭酸カルシウムを主原料とした新しい素材で、従来のラミネート加工された紙製リーフレットに代わるものです。この素材は製造時の水使用量を約94%削減できるため、水資源の保全にも寄与します。TBMが持つ宮城県多賀城市の工場では、100%再生可能エネルギーを使用し、CO2排出ゼロを目指しています。このように、LIMEX Sheetは環境性能に優れ、持続可能な社会を目指す取り組みに貢献します。

検証と導入の方針

導入されるリーフレットは新幹線のグリーン車両内で数か月間実際に使用され、その耐久性や交換サイクルについて検証を行う予定です。従来の紙製リーフレットと比較したデータを基に、本格的な導入に向けた検討も進められるでしょう。

グローバルなイノベーション

「Global CityTech Bridge」プロジェクトは、大都市関連テクノロジーのイノベーション創出を目的としており、CIC Instituteと清水建設株式会社が共同で運営しています。この取り組みでは、スタートアップ企業への大企業とのマッチングや実証機会の提供、社会実装に対する支援を行っています。今後は、スマートシティやエネルギー分野におけるソリューションの実証を東京で行い、その成功を海外展開に繋げる計画です。

まとめ

TBMとJR東海の協業によるLIMEX Sheetの導入は、持続可能な社会への第一歩と言えます。新幹線という交通インフラを通じて、環境に配慮した取り組みが進むことは、今後の都市の交通手段にとって重要なステップです。環境への意識が高まる中で、各企業がどのように持続可能な取り組みを進めていくのか、今後の動向に注目が集まります。