三雪運輸が完全デジタル化を実現
三雪運輸株式会社は、愛知県名古屋市に本社を置く精密機器輸送の専門企業です。同社が近年導入した新しいデジタルシステムにより、運行管理の効率化と働き方改革が大きく進展しました。
導入背景:紙ベース管理の限界
輸送業務の中でも特に高度な管理が求められる精密機器輸送において、従来の紙ベースの管理方法では様々な課題が存在していました。運行管理者は複数の業務をこなさなければならず、運営の効率を高めるためにはデジタル化が急務でしょう。
導入前には、手作業の記録管理によるミスが頻発し、また運行管理者は早朝から夜遅くまで駐在する必要がありました。このような状況では、効率的に運行を管理することは難しく、法令遵守の面でも課題がありました。
段階的なデジタル化推進
三雪運輸は、従来の運行管理方法を克服するために、株式会社ナブアシストのシステムを段階的に導入しました。主に3つのシステム「点呼+」「Navisia乗務員時計」「ITP-WebService V3」を組み合わせて使用し、業務をデジタル化しました。
ステップ1:ITP-WebService V3の導入
最初のステップとして、富士通製のデジタコ「ITP-WebService V3」が導入されました。このシステムにより、運転評価がリアルタイムに可視化され、安全運転の意識向上に寄与しました。従来の手作業における運行実績の集計は、最大30分もかかっていましたが、自動化が進むことで日報作成の時間が大幅に短縮されました。
ステップ2:Navisia乗務員時計の導入
次に、労働時間管理の自動化を実現する「Navisia乗務員時計」を導入しました。このシステムは運行実績データを自動で取得し、労働時間を正確に管理することが可能です。これにより、ドライバーは時間外労働の上限に達しそうな場合でも瞬時に把握することができ、業務の効率化が図られました。
ステップ3:点呼+の導入
最後に、「点呼+」を導入し、自動点呼を実現しました。このシステムにより、業務前の自動点呼が可能となり、運行管理者の業務負担が軽減されました。ドライバーの体調管理も強化され、健康への意識が高まりました。
導入効果:安全性・経済性の向上
この三段階のデジタル化を経て、安全性や経済性が飛躍的に向上しました。特に、運転評価の可視化により事故件数は50%も削減され、保険料の割引も実現しました。また、燃費も改善され、経済的な効果も得られました。
まとめ
三雪運輸の行う完全なデジタル化は、単にシステムを導入するだけではなく、業務全体の見直しと効率化を促進するものでした。この取り組みは、精密機器輸送業界において新たなスタンダードとなることでしょう。今後も三雪運輸は、業界の最前線を走り続けることでしょう。