発達障害児の運動意欲を育むLiiの挑戦
株式会社リィが運営する「Lii sports studio」は、未就学児を対象とした運動型児童発達支援施設です。同社は、発達障害のある子どもたちの運動意欲を高めるため、2000種類ものデジタルコンテンツを開発しました。
デジタルスポーツで運動の楽しさを伝えます
Lii sports studioでは、プロジェクターを使ったデジタルスポーツを取り入れています。ゲーム感覚で運動できるため、子どもたちは楽しみながら運動に取り組むことができます。ケンケンなどのトレーニング要素の強い運動も、ゲーム性を持たせることで、苦手意識を持たずに取り組むことができます。
個別最適化された2000種類のデジタルコンテンツ
今回開発された「DEA(Digital Ecological Approach)2000」は、子どもの年齢や発達段階、そして強化したい感覚(視覚、前庭感覚、固有感覚、SST、感覚統合、心拍数など)に合わせて、最適なコンテンツを自動で生成する画期的なシステムです。2000種類という豊富なコンテンツは、子どもたちの多様なニーズに対応し、より効果的な運動支援を可能にします。
コンテンツ開発の背景
従来、デジタルコンテンツは各スタジオで個別作成されていたため、情報共有が不十分でした。そこで、より質の高い、そして体系的なコンテンツ提供を目指し、「デジタル2000」プロジェクトが発足。その結果、2000種類のコンテンツが完成しました。この取り組みは、運動に興味のない子どもたちにもアプローチし、運動する人を増やすという同社の理念に沿ったものです。
高い顧客満足度と今後の展望
Lii sports studioは、愛知県、神奈川県、兵庫県、大阪府、静岡県、東京都、北海道、沖縄県に展開しており、顧客満足度を示すNPS(ネット・プロモーター・スコア)は42.5という高評価を得ています。これは、世界的に高い顧客満足度を誇るApple社のスコア47に匹敵する数値です。
この実績を元に、Liiは更なる全国展開を目指し、より多くの子どもたちに良質な運動機会を提供していきます。2030年までに100店舗の展開を目指しており、その実現に向け、積極的な取り組みを続けています。
株式会社リィについて
株式会社リィは、「運動機会を創造し、ドキドキがあふれる毎日をつくる」をテーマに、運動人口の増加を目指しています。特に、運動が苦手な子どもたちに対して、運動の楽しさを伝え、運動嫌いという負の連鎖を断ち切ることを目指しています。
同社は、未就学児向けの運動型児童発達支援事業の他、フィットネス事業、接骨院事業、放課後等デイサービス事業なども展開しています。
代表取締役社長 廣瀬あゆみ氏
代表取締役社長の廣瀬あゆみ氏は、武庫川女子大学卒業後、ソフトバンク、大手進学塾を経て、介護ベンチャーに参画。その後、2018年に株式会社リィを設立しました。2児の母である廣瀬氏は、自身の運動経験を生かし、子どもたちに良質な運動機会を提供することに情熱を注いでいます。
まとめ
Lii sports studioの取り組みは、発達障害のある子どもたちの運動支援において画期的なものです。デジタル技術を活用した2000種類のコンテンツは、子どもたちの個々のニーズに合わせた質の高い運動支援を実現し、運動の楽しさを伝えることに大きく貢献しています。今後の全国展開にも期待が高まります。