産総研グループが出展するCO2分離技術の未来
2025年9月17日から19日にかけて、幕張メッセで開催される「SMART ENERGY WEEK 秋2025 第1回 CCUS EXPO」にて、産業技術総合研究所(通称:産総研グループ)が出展します。ブース番号はE9―48(第5ホール)です。このイベントは、CO2の分離、回収、利用、貯蔵に関する技術を集めた新しい展示会であり、産総研グループはその中で最新の研究成果を紹介します。
JEC3Mの設立と取り組み
特に、今夏に設立されたCO2分離素材評価センター(Japan Evaluation Center for CO2 Capture Material、略称:JEC3M)に焦点を当てます。JEC3Mでは、CO2分離素材の性能や特性を中立的かつ公平に評価することを目的としており、これによりCO2分離技術の実用化を促進します。
ブースでは以下の内容を通じて、JEC3Mの活動やサービスをご紹介します。
1.
JEC3Mの背景と目的
産総研は、CO2分離技術が持つ欠如している評価基準を補うためにJEC3Mを設立しました。産学官の連携を重視し、オープンイノベーションを通じて、企業の素材開発をサポートします。
2.
評価サービスの詳細
JEC3Mでは、吸収法、吸着法、膜分離法に基づいた評価装置を用いて、素材の特性、分離性能、耐久性を測定します。これにより、企業は信頼性の高いデータを得ることができ、事業化の指針を見出せます。
3.
シミュレーション実演
取得した評価データを元に、エネルギー消費量やコストを試算する簡易評価ツールによるシミュレーションを現場でお見せします。
出展者のご紹介
イベント当日、産総研の専門家がブース内で皆様をお迎えします。例えば、材料・化学領域の遠藤明領域長は、CO2分離回収技術の社会実装における産学官の協力の重要性について語ります。また、池田歩主任研究員は、CO2分離素材の評価内容や条件について、直接ご説明いたします。さらに、白川桃子プランナは、JEC3Mのサービスを利用した企業との連携を強調します。
こんな方におすすめ
この展示会は、CO2分離技術に携わる方々にとってお勧めです。具体的には、
- - CO2分離素材の開発に取り組む素材メーカーの方
- - CO2分離回収プロセスの設計・開発を行うエンジニアリング会社の方
- - CO2分離技術の実用化に向けて研究開発に従事している研究者の方
に有用な情報が得られること間違いなしです。
CO2分離素材評価サービスの詳細
産総研とAIST Solutionsが連携して提供するCO2分離素材評価サービスでは、実用化に直結する素材に係る特性・性能・耐久性の高い評価を提供します。さらに、簡易評価ツールを使用して、各素材のエネルギー消費量とコストを評価することも可能です。これにより、企業は事業化の為の基礎データを揃えることができるため、業界全体での技術の実用化が促進されます。
詳細は以下のリンクをご覧ください。
イベント概要
- - イベント名: SMART ENERGY WEEK 秋2025 第1回 CCUS EXPO
- - 日程: 2025年9月17日(水)~19日(金)
- - 会場: 幕張メッセ(ブース番号:E9―48(第5ホール))
皆様のご来場を心よりお待ちしております!