愛媛初開催!インバウンドサミットin瀬戸内が成功裏に終了~地域活性化への期待と課題~
2024年11月7日と8日、愛媛県でインバウンドメディア「MATCHA」を運営する株式会社MATCHA主催の「インバウンドサミットin瀬戸内」が開催されました。このサミットには、県知事の中村時広氏をはじめ、地域経済のキーパーソンやインバウンド関連事業者など、約130名が参加。オンライン参加者も550名を超える盛況ぶりでした。
サミットでは、増加する訪日観光客を地域へ効果的に誘致するための戦略や、地域住民との共存、持続可能な観光のあり方などがテーマとして取り上げられました。参加者は、活発な意見交換やディスカッションを通じて、インバウンド観光の現状や課題、そして今後の展望について理解を深めました。
多様なセッションと交流の場
サミットは、愛媛県知事による開会挨拶からスタート。知事からは、愛媛県の観光事業における具体的な取り組みや、トップセールスへの積極的な姿勢が示されました。この力強いメッセージは、参加者に大きな感銘を与え、自身の事業を見つめ直すきっかけとなったようです。
基調講演やパネルディスカッションでは、「なぜ人々は瀬戸内に魅了されるのか」「地域住民と世界を目指す観光のカタチ」「今、訪日客が求めているローカルへの旅とは」といったテーマが取り上げられ、Airbnb Japan株式会社代表取締役の田邉泰之氏、瀬戸内リトリート 青凪 by 温故知新総支配人の下窪日登美氏など、各分野の第一人者たちが活発な議論を展開しました。
さらに、サミットでは参加者同士の交流を促進するため、アフターパーティーや愛媛県大洲市でのフィールドツアーも実施されました。大洲市は、持続可能な観光地の国際認証団体「グリーン・デスティネーションズ」の「世界の持続可能な観光地」で国内初となる世界1位を獲得した地域です。参加者は、地域ガイドの案内による大洲市の取り組み紹介やワークショップを通して、持続可能な観光の成功事例を学びました。
展示や参加者の声
会場では、「SETOUCHI:SEEN THROUGH GLOBAL EYESー日本に魅了される旅人の眼差しがとらえた もうひとつの瀬戸内ー」と題した写真展も開催されました。日本在住の外国人クリエイター5名が、瀬戸内の魅力を捉えた作品を展示し、多様な視点からの瀬戸内観光の魅力発信に貢献しました。
参加者からは、「東京でのサミットとは異なり、具体的な地域課題と対策を議論できた点が有益だった」「熱意のある参加者が多い印象で、地域連携の重要性を実感した」「トークセッションだけでなく、フィールドワークを通して地域を肌で感じられたことが良かった」など、高い評価を得ています。
株式会社MATCHAの取り組み
株式会社MATCHAは、多言語で日本の情報を発信するインバウンドメディア「MATCHA」を運営しています。月間663万PV、333万UUというアクセス数を誇り、Facebookフォロワーは世界で104万人を超えます。同社は、メディア運営の知見を生かし、インバウンドマーケティング支援や多言語情報発信ツールの提供など、幅広い事業を展開しています。
今回の「インバウンドサミットin瀬戸内」は、地方での2回目の開催。2020年から開催されているインバウンドサミットは、業界の活性化と地域間の連携強化を目指し、2024年には約4,000名の応募がありました。今後も、MATCHAは、多様な視点から日本の魅力を発信し、訪日客と地域社会を繋ぐ役割を果たしていきます。
まとめ
「インバウンドサミットin瀬戸内」は、愛媛県の観光振興と地域活性化に向けた重要な一歩となりました。参加者の熱意と活発な議論は、今後のインバウンド観光の更なる発展に繋がるでしょう。