旭化成、未来を見据えた技術の展示へ
旭化成株式会社が2025年6月4日(水)から6日(金)まで東京ビッグサイトで開催される「第54回国際電子回路産業展(JPCA Show 2025)」に出展することを発表しました。ブースナンバーは6B-01で、ここでは電子回路の設計や製造において革新をもたらす3つの技術を披露します。この展示会は、業界の最先端技術を確認できる貴重な機会です。
展示会概要
- - 会期: 2025年6月4日(水)~6日(金)
- - 時間: 10:00~17:00
- - 会場: 東京ビッグサイト東展示棟
- - 公式サイト: JPCA Show 2025
旭化成が誇る技術の数々
展示予定の技術には、環境に優しい素材や新たな製造方法が含まれています。具体的には以下の3つです。
1. ノンハロゲンウレタンアクリレート
この新しい素材は、CO2誘導体を用いて独自のイソシアネートを開発することで、ハロゲンを使用しない環境に優しい製品を実現します。特に高い絶縁性が要求されるソルダーレジスト(プリント基板の表面保護材料)などに適用可能で、やわらかな環境を提供します。ノンハロゲン化は、ダイオキシンなどの有害物質の発生を防ぎます。
2. 酸化銅ナノインク
次に紹介するのは酸化銅ナノインクです。これは粒径の小さいCu2Oが主成分であり、多様な印刷方法に対応しています。その特性から、最大100μm幅の微細な三次元配線を実現し、さらにメタマテリアルの開発にも寄与します。メタマテリアルは、通常の自然界には存在しない構造材料で、通信機器の高性能アンテナやノイズ低減材料として利用されます。
3. ケイ素系光学接着剤
最後に、ケイ素系光学接着剤の紹介です。この接着剤は高い透明性を保持しつつ、高出力の短波長光に対しても耐性を持っています。さらに、分子構造の最適化や製造プロセスの見直しにより、材料由来の低分子シロキサンガスの発生を抑制しています。これにより、電子部品の接触不良のリスクを軽減します。
まとめ
「第54回国際電子回路産業展」における旭化成の出展は、今後の電子回路産業における新素材の可能性を示す重要なステップです。来場者は、これらの先進技術を直接体験できる貴重な機会を得られます。興味がある方は、ぜひ会場に訪れ、新しい技術の可能性を探ってみてはいかがでしょうか。