新しい可能性を秘めた200V機器用スイッチ
九電テクノシステムズ株式会社が、エネルギーマネジメントシステム向けに「200V機器用スイッチ(計測機能付)」を発売しました。この製品は、特にVPP(バーチャルパワープラント)向けに作られており、より効率的な電力利用を目指す者にとって重要なアイテムとなるでしょう。
製品の特徴
この新しいスイッチは、これまでの「宮古市島しょ型スマートコミュニティ実証事業」で使われていた装置を基に、より幅広い機能を追加して製品化されたものです。ECHONET Liteという通信仕様を採用しているため、電気温水器やEV用充電器といった大容量の機器の制御や電力の計測を行うことができます。
製品は、100Vおよび200Vの電源に対応しており、これまで市場になかった200Vに特化したスイッチという独自性を持っています。さらに、外部の開閉器やCTを組み合わせることで、さまざまな負荷容量に柔軟に対応することが可能です。
技術仕様
1.
計測機能
・電力計測精度:±5%
・CT電流計測範囲:最大30A(付属品)
2.
制御機能
・出力点数:1点
・内蔵リレーは常時励磁方式(復電時は自動的にOFF状態から起動)
3.
通信機能
・ゲートウェイとの接続は有線LAN
・通信プロトコル:ECHONET Lite
どのように開発されたか
この製品の開発は、VPPシステムにおける新たな負荷制御のニーズからスタートしました。宮古島実証事業を行っていた企業から、電気温水器の電源制御や計測が可能な装置に関する問い合わせがありました。それを受けて、家庭向けスマート電源タップ「エネキューブ」を基に改良を加え、この新しいスイッチが誕生しました。2018年度の実証試験を経て、2019年度には量産体制が整いました。
未来への展望
VPPやその他のエネルギーマネジメント事業においては、負荷の制御方法が主要な課題となっています。しかし、この新スイッチの導入によって、様々な機器がECHONET Lite通信によってスムーズに制御・計測できる可能性が広がります。今後、VPPやエネルギーマネジメント市場の成長を受けて、このスイッチへの需要は高まると予想しています。
製品概要
- - 製品名:計測機能付100/200Vスイッチ
- - 発売開始日:2020年2月(予定)
- - 販売価格:調整中
- - 販売店:直販
- - 本体サイズ:100mm(W)×100mm(H)×40mm(D)
- - 製品重量:500g程度
会社概要
九電テクノシステムズ株式会社は、福岡県福岡市南区に本社を構える企業で、1960年から活動を続けており、電気機械器具製造業と電気工事業を主な業務としています。代表取締役社長の小野利喜がその舵を取っており、公式サイトは
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