YKK AP30ビルが環境と健康を両立する評価を獲得
YKK AP株式会社の本社機能が入るYKK AP30ビル(富山県黒部市)は、環境性能と健康への配慮を両立させた結果、建物に関する国際的な評価基準である『ZEB』と『WELL Building Standard™』のプラチナ認証を同時に取得しました。このニュースを祝う意味で、3月中旬に竣工銘板も設置されました。
環境への意識と健康の重視
YKK AP30ビルは、「杜の中のオフィス」をテーマに自然環境との調和を図りながら、働く人々の健康と幸せを重視した設計がなされています。2024年の竣工を予定しており、すでにBELS評価では最高ランクの★6つを獲得し、環境への配慮が高く評価されています。さらに、2025年にはWELL認証のプラチナを取得する予定です。
このビルの特筆すべき点は、環境性能の取得のために必要な高い断熱性と健康への配慮を両立させるための工夫が施されていることです。自社製のフルハイト窓「SYSTEMA 31」を使用し、明るく開放的な空間を実現しつつ、エネルギー効率を最大限に高めています。
自然エネルギーの活用
YKK AP30ビルでは、建物全体で自然エネルギーを最大限に利用するため、風、光、水を効果的に取り入れた設計が施されています。特に風環境に関しては、深い軒や勾配屋根を取り入れ、自然の風を取り入れやすくしています。また、自然換気窓「EXIMA 31 バランスウェイ」を導入し、自然通風と換気を実現しました。これにより、富山県特有の季節風「あいの風」を取り込むことに成功しています。
光環境の面では、高さ2.4mのフルハイト窓を各執務エリアに配置し、明るさを確保しつつ、日中の照明必要量を削減しています。この窓は、中間空気層12mmの複層ガラスを使用しており、断熱性が高く、熱の出入りを最小限に抑えています。さらに、井水を空調の熱源として利用することで、省エネ効果も高めています。
健康的な職場環境の実現
WELL認証においても、YKK AP30ビルは高い評価を受けています。物理的な環境から、食事や心の健康に至るまで、人を中心とした空間が追求されています。執務エリアの設計はあらゆる方向からの視界を確保し、外の自然光や景観が感じられるように工夫されており、精神的健康にも配慮されています。
また、自律的な働き方を考慮したカフェテリアでは、地元の新鮮な食材を使用した食事が提供され、栄養成分やアレルギー表示にも配慮されています。階段アートやガラス面に描かれた自然のデザインなど、地域とのつながりを感じさせる要素も取り入れられています。特に、生理用品を無料で提供する設置型インフラ「OiTr」が導入され、ジェンダーギャップ解消にも一役買っています。
今後の展望
YKK APは今回の認証取得を契機に、さらなる省エネ性能と快適性の向上を目指しています。持続可能な社会を実現し、健康で幸せに暮らせる環境作りに貢献することを目指しています。YKK AP30ビルの『ZEB』と「WELL認証」プラチナ取得を象徴する竣工銘板は、今後の新たなスタンダードとなるでしょう。
YKK AP30ビルの概要
- - 所在地: 富山県黒部市吉田200
- - 設計: 株式会社日本設計
- - 施工: 前田建設工業株式会社
- - 構造: 鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
- - 竣工日: 2024年10月
- - 延床面積: 6,932㎡、建物高さ: 19.48m、階数: 地上3階
- - 従業員数: 約200名
自社製品としては、ビル用窓「SYSTEMA 31」や自然換気窓「EXIMA31 バランスウェイ」が導入されており、快適で省エネな環境を実現しています。最先端の技術とデザインで構成されたYKK AP30ビルは、未来の働く環境の一つの形を示す存在となるでしょう。