秋田市バイオマス
2015-04-03 15:14:52
秋田市で進化する木質バイオマス発電事業の全容と期待
秋田市で進化する木質バイオマス発電事業の全貌
地域資源の効果的な利用を目指す木質バイオマス発電事業が、秋田市で新たに始動します。この事業は、くにうみアセットマネジメント株式会社がユナイテッド計画株式会社の計画に対して約4億円の出資を行うもので、これは同社にとって宮崎森林発電所に次ぐ2件目の出資となります。
事業の概要
本プロジェクトは、秋田県秋田市向浜での最大出力約20MWの発電を予定しており、木質専焼のバイオマス発電所としては東北地方での最大級の規模を誇ります。総事業費は約125億円であり、2016年7月の運転開始を目指しています。この発電所は、約38,000世帯の年間電力使用量相当の電力を供給することが見込まれています。
地元資源の活用
本事業では、木質バイオマス燃料の安定的な調達が鍵となります。そのため、地元の林業者や関係者と連携を取り、地域の間伐材を長期間安定的に確保する体制を構築します。さらに、補助燃料としてPKS(Palm Kernel Shell)などの調達も計画しています。これにより、これまで活用されてこなかった県内の未利用材を有効に活用し、地元林業の活性化や雇用の創出が期待されます。
環境への配慮
再生可能エネルギーの利用を通じて、二酸化炭素排出の抑制に寄与することもこのプロジェクトの重要な意義です。本事業によるCO2削減効果は、年間で77,088トンを見込んでおり、環境保護にも寄与しています。
地域経済の活性化
秋田県南部には豊富な森林資源があるものの、積雪によるまがり材や、間伐による林地残材が多く存在し、これまで未利用だった資源が蓄積しています。本事業によって、これらを活用することにより、地域経済や関連産業の活性化が図られると期待されています。新規雇用の創出や、地元林業への波及効果も大きなポイントです。
財務と出資の構造
事業主体であるユナイテッドリニューアブルエナジー株式会社は、複数の企業からの出資を受けています。合同出資者には、ユナイテッド計画株式会社、くにうみアセットマネジメント株式会社、株式会社レノバが含まれ、地域の金融機関とも連携しながら資金調達が進められています。これにより、安定した資金基盤の確保が図られています。
まとめ
秋田市での木質バイオマス発電事業は、地域資源を活用ることで環境保護と経済活性化を実現するための重要なステップです。このプロジェクトは、地元の林業の振興や新たな雇用の創出を目指し、持続可能な地域づくりに貢献することでしょう。その進展が期待されます。
会社情報
- 会社名
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くにうみアセットマネジメント株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号新日石ビル3階
- 電話番号
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