向井亜紀ががん患者のQOL向上を目指す動画を公開
株式会社朝日新聞社と小野薬品工業株式会社が共同制作したオンデマンド動画が、2023年11月22日よりYouTubeチャンネル「Asahi Digital Solutions」で公開されました。この動画は、タレントでありがんサバイバーでもある向井亜紀さんがファシリテーターとして登場し、がん患者の生活の質(QOL)向上に焦点を当てています。
動画の目的と内容
この動画は、がん患者の中で特に「食欲不振」や「体重減少」といった症状の重要性を伝えることを目的としています。多くのがん患者がこれらの症状を抱えながらも、医療者に相談することなく苦しんでいるという現実があります。動画では、早期に専門家に相談することが、患者のQOL向上に繋がることを強調しています。
2022年に実施されたアンケート結果からも、多くの患者が重い症状を抱えつつも医師や看護師に相談していないことが判明しました。さらに、医師が患者の状態を把握するのは、主に患者からの訴えによるため、早期発見には患者自身の意識が重要であることが示されています。
この動画では、以下の2点が強調されています:
1. 食欲不振や体重減少は早期から治療が必要な症状であること。
2. これらの症状が現れた場合、積極的に医師や医療スタッフに相談すること。
専門家のアドバイス
動画には、以下の専門家が出演し、有益な情報を提供しています:
- - 内藤立暁先生(静岡県立静岡がんセンター支持療法センター長、呼吸器内科医長)
- - 稲野利美先生(静岡県立静岡がんセンター栄養室栄養室長)
- - 坂本はと恵先生(国立がん研究センター東病院がん相談支援センターがん専門相談員)
彼らは食事療法や精神的なサポートの観点から、患者が抱える困難な状況を理解し、適切なアプローチを示しています。
今後の展開
この動画は、がん患者はもちろんのこと、家族や友人、さらには医療機関にも幅広く視聴されることを期待しています。また、動画の内容を文字に起こした版が朝日新聞デジタル「Reライフ.net」にて公開されていますので、ぜひそちらも併せてご覧ください。
がん患者のより良い生活に向けたステップとして、向井亜紀さんと医療専門家たちのメッセージが多くの人々に届くことを願っています。