新しいがん遺伝子パネル登場
2023-07-24 15:36:01
革新的ながん遺伝子パネル「Guardant360® CDx」がスタート、日本のがん治療を変える
「Guardant360® CDx」が切り開く新たながん医療の道
日本におけるがん罹患者数は、2020年には100万人を超えるという驚異的な数値に達しました。肺がん、胃がん、前立腺がん、大腸がん、そして乳がんがその中でも特に多い疾患です。このような中、がん治療における新たな選択肢として「Guardant360® CDx」が登場しました。このがん遺伝子パネルは、固形がん患者の血液から得られる循環腫瘍DNA(ctDNA)を基に、次世代シークエンサーを用いて解析を行います。
Guardant360® CDxの概要
「Guardant360® CDx」は、2022年3月に日本の厚生労働省から承認を受けた検査で、74種類のがん遺伝子を網羅的に調べることが可能です。この技術により、がん細胞由来のctDNAを検出することで、患者に最適な治療法を導き出すための情報を提供します。
特にこの検査は、ペムブロリズマブやニボルマブといった免疫療法の効果が期待されるマイクロサテライト不安定性高値(MSI-High)の固形がん患者や、転移性非小細胞肺がん患者への適用が承認されています。これにより、患者に対してより個別化された治療が可能になると期待されています。
主な特長と成果
「Guardant360® CDx」は、アメリカではすでにFDAの承認を受け、EUではCEマークも取得しています。海外での実績として、12,000人以上の医師による400,000件以上の検査が行われており、350件以上の査読付き論文が発表されています。このような実績に基づき、日本でもがん治療における新たなスタンダードとしての地位を確立することが期待されています。
会社の代表取締役社長、浅野元氏は「Guardant360® CDx」の導入について喜びを表明し、進行・再発のがん患者にとって治療の選択肢を広げることで、より良い治療結果をもたらすと述べています。
未来への展望
「Guardant360® CDx」の登場は、がん治療の個別化に向けた一歩となります。がん患者が抱える治療の選択肢の限界を打破し、より効果的な治療法を見出すために必要な情報を提供することを目指しています。また、がんの早期発見や適切な治療法の選択を支援し、医療現場でのデータ活用を通じた新たな医療のかたちを提案します。
ガーダントヘルスジャパン株式会社と株式会社エスアールエルは、先進的ながん治療の実現に向けて協力し、一緒に新しい未来を築いていくことを目指しています。今後の展開にぜひご期待ください。
会社情報
- 会社名
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Guardant Health, Inc.
- 住所
- レッドウッドシティ、カリフォルニア州 94063
- 電話番号
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