こうのす共生病院が目指す新しい地域医療のかたち
埼玉県鴻巣市に位置する医療法人社団鴻愛会 こうのす共生病院は、これからの地域医療のあり方を大きく変える試みを始めています。2025年2月7日から、クラウドファンディングサービス「READYFOR」において「おせっかいが街を救う!?未来を創る病院プロジェクト!」と題した資金集めをスタートさせ、目標金額600万円を達成するために支援を呼びかけています。この取り組みは、地域住民の健康を維持し、社会とのつながりを強化するための「コミュニティナーシング」の専従スタッフを雇用することを目指しています。
コミュニティナーシングとは何か?
コミュニティナーシングは、医療従事者が地域住民と緊密に連携し、健康維持や病気予防を助ける活動です。この活動は、単なる医療行為を超えた、人と地域を結びつける重要な役割を果たします。具体的には、楽しいことや嬉しいことを共に作り出すことで、心身と社会的な健康を促進しようとするものです。これにより、人々のつながりを深め、地域そのものを活性化させることが期待されます。
クラウドファンディングの詳細
こうのす共生病院が行うクラウドファンディングは、2月7日から4月30日までの期間設定で、専従スタッフの雇用費用やプロジェクト実施するための資金に使われる見込みです。このプロジェクトは、通常型の形式で資金を集めることを予定しており、集まった資金が目標金額に達しない場合でも全額が集まった場合には実行されます。
病院の役割と新たな挑戦
こうのす共生病院は、急性期一般病棟と地域包括ケア病棟を備えた二次救急指定病院で、年間約1200件の救急車受け入れを行い、930名以上の訪問診療患者をサポートしています。医療を通じて地域のニーズに応える姿勢が、病院の根底にあります。しかし、医療の提供だけではなく、地域との結びつきを強化するための新たな挑戦が求められています。
コミュニティナーシングを推進することによって、地域住民との関係を強化し、病院が地域の一員として貢献する姿勢をより明確にする狙いがあります。医療従事者が患者の枠を超えて地域社会に気づき、関わることで、健康で生き生きとした地域づくりに寄与することが期待されています。
これからの展望
こうのす共生病院がコミュニティナーシングに特化した活動を行うことで、地域社会の健康の向上に寄与できると同時に、住民が安心して生活できる環境作りを目指しています。さらなる地域とのコラボレーションを図りながら、「おせっかい」という手法で人々のつながりを築き、健康を支えあうコミュニティを新たに形成していくことが、病院の今後の目指す道です。
今回のクラウドファンディングも、その一環として、地域住民の理解と支援を得る重要なステップです。医療機関としての役割を再定義し、地域の人々に寄り添い、共に歩む姿をこれからも追求していきます。ぜひ、こうのす共生病院の新しい挑戦にご注目ください。