2024年国内スタートアップ資金調達状況を徹底分析
株式会社ユーザベースが運営する情報プラットフォーム「スピーダ」は、2024年(1月から12月まで)の国内スタートアップの資金調達状況をまとめた『Japan Startup Finance 2024』を発表しました。このレポートによれば、2024年の日本国内におけるスタートアップの資金調達総額は7793億円で、前年同期比で3%の増加と、ほぼ横ばいの推移となっています。また、資金調達を行った企業数は2869社で、こちらも前年と比較して1%の増加を記録しています。
市場の現状と投資環境の変化
スタートアップの資金調達環境を見ていくと、全体的な安定感があるものの、投資環境には変化の兆しも見えてきました。特に、海外のベンチャーキャピタル(VC)による日本市場への投資が活発化しており、Khosla VenturesやNEAなどのトップVCが注目されるようになっています。これにより、一社あたりの平均資金調達額も増加しつつある一方で、ファンド設立の動向には相反する変化が見られています。具体的には、ファンド設立額が大きく減少しているのです。
一方、事業法人の直接投資は減少傾向にありますが、設立ファンド額の増加やセカンダリー取引、買収活動は活発に行われており、スタートアップへの関心は依然として高い段階を維持しています。
政府の支援策とスタートアップの未来
さらに、日本政府は「人材・ネットワーク構築」や「資金供給の強化と出口戦略の多様化」を中心に、新たなビジネスエコシステムの創出を目指しています。これにより、スタートアップの国際化やディープテック企業の育成を支援し、日本国内のスタートアップエコシステムが更なる進化を遂げることが期待されています。
レポートの詳細と関連企画
『Japan Startup Finance 2024』の詳細な分析は、速報記事として1月21日(火)に公開され、興味のある方は以下のURLから無料でご覧いただけます。
2024スタートアップ調達動向
さらに、本レポートに関連する解説セミナーも2月13日(木)に開催される予定です。このセミナーでは、ベンチャーキャピタルのアニマルスピリッツを運営する朝倉祐介氏と、レポート執筆者であるデータアナリストの森敦子氏が最新のスタートアップ動向について経済的視点や市場の心理などを交えて解説します。オンラインでも視聴できるため、興味のある方はお申し込みの上、ご参加ください。
解説セミナー
スピーダについて
スピーダは、世界各国の経済情報を一元的にアクセスできる情報プラットフォームで、経営企画や事業開発、研究開発、法人営業、マーケティングなどの領域で、調査や分析、ターゲティングの効率化を図っています。
会社概要
- - 社名:株式会社ユーザベース (Uzabase, Inc.)
- - 設立:2008年4月1日
- - 代表者:稲垣裕介
- - 所在地:〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-5-2三菱ビル
- - 公式サイト
スタートアップ市場の動向は、今後も注目が集まる分野です。本レポートがさらなる成長や発展の手助けとなることを願っています。