中古マンション購入者の光熱費に関する調査結果
株式会社MEMOCOが実施した「中古マンション購入後の水道光熱費」に関する調査が注目されています。この調査は、2025年1月29日から2月28日の間に、中古マンションを購入した113名を対象に行われました。調査対象者は、性別で見ると男性が56人、女性が57人と均等に分かれており、年代については20代から60代以上まで幅広く含まれています。
調査結果の概要
まず、引越し後に光熱費がどのように変化したかという質問に対して、約74%の回答者が光熱費が「高くなった」と回答しました。詳しく見ると、「高くなった」と答えた人は22%、さらに「どちらかというと高くなった」と回答した人が52%でした。一方で、「どちらかというと安くなった」は21%で、「安くなった」はわずか5%となりました。これは多くの人が光熱費増加を実感していることを示しています。
具体的な光熱費の変化
光熱費の内訳を見てみると、電気代が最も大きな変化幅を記録しており、約74%が「高くなった」と認識しています。ガス代では約18%、水道代は約8%の増加とされています。
さらに、具体的などのくらい高くなったのかを聞いたところ、「10〜30%プラス」との回答が約40%を占め、全体的に光熱費が増加したことが浮き彫りとなっています。水道光熱費に関する具体的な増加額は、以下のようになっています。
- - 電気代: 60%以上高くなったが約4%、30〜50%プラスが約18%、10〜30%プラスが約40%。
- - ガス代: 60%以上高くなったは0%、30〜50%プラスが5%、10〜30%プラスが25%。
- - 水道代: 60%以上高くなったは0%、10〜30%プラスが67%と、最も多くの人が増加を実感。
増加の理由
光熱費が増加した理由を見ていくと、電気代に関しては「マンションの管理組合で一括受電契約をしていない」という意見がありました。一般的に一括受電契約の方が個別の契約よりも安くなるため、ここは物件選びでの重要なチェックポイントとなります。また、家族が増えたり、部屋数が多くなることでエアコン代がかさむことも影響しているようです。
ガス代の増加に関しては、自炊が増えたことや、プロパンガスから都市ガスへ移行したことが一因として挙げられています。水道代については、以前は水道代込みの家賃だったため個別請求されることで高く感じるケースが多くなっています。このような光熱費の変動は引越し前に把握しておくべきです。
予想との乖離
調査では、中古マンション購入時に光熱費の変動を予想していたかどうかも問いました。全体の約77%が「想定していた」または「どちらかといえば想定していた」と回答していますが、その中で約82%が「高くなる」と予想していたことがわかりました。これらのことから、多くの人が意識しているとはいえ、実際の光熱費の変化が想定以上だったケースも少なくないようです。
まとめ
今回の調査から、中古マンション購入者が水道光熱費の増加を実感し、その背景にはさまざまな理由があることがわかりました。引越しを考えている方には、これらの費用について具体的にチェックすることを強くお勧めします。光熱費は家計に大きな影響を及ぼすため、物件選びの際には慎重に考える必要があります。