災害時にペットのための新しい避難所を実現するコンテナハウス

災害時ペット同行避難を支援する新たなコンテナハウス

愛知県名古屋市に本社を構える森定興商株式会社が、愛知県防災安全局からの委託を受けて、災害発生時のペット同行避難を支援するための新たなコンテナハウスの開発に着手しました。このプロジェクトは、株式会社ピースノートや三洋スーパースタンド株式会社と共同で進められています。

新たなコンテナハウスの目的

このコンテナハウスの開発の根底には、災害時に飼い主がペットを連れて避難することで生じる二次被災を防ぐという明確な目標があります。特に、避難所に持ち込むことを躊躇してしまう恐れがあるペットの同行は、被災者とペットの安全を強化する重要な要素です。この新型コンテナハウスがあれば、飼い主が安心してペットと共に避難行動を取ることができるというわけです。

コンテナの活用法

開発したコンテナハウスは、平常時にも多用途に活用できます。具体的な活用法としては以下のようなものがあります。

- ペット同行避難訓練：災害や避難に関する訓練の場として活用。
- 保護猫譲渡会：保護された猫の新しい飼い主を探すイベントに利用。
- クーリングシェルター：暑い夏にペットが快適に過ごせる避難場所として。
- 移動可能な避難コンテナ：発災後に避難所へ運ぶことが可能な点が特に評価されています。

全国展開と今後の計画

森定興商は、2023年11月10日に庄内緑地公園で開催される「あいち防災フェスタ」に出展し、より多くの人々にこのコンテナハウスの周知を図ります。さらに、この技術を全国の自治体やペット関連事業者に対して広めていくための営業活動を強化する予定です。また、将来的には国の国土強靭化対策や医療・農業関連のニーズにも応じた鋼製コンテナの製造・販売を行う考えです。