ビケ足場施工とは?
株式会社ダイサンが厚生労働省認定の社内検定「ビケ足場施工」を通じて、新たな労働力として期待される海外人材のチーフ育成に乗り出します。この社内検定は、ビケ足場に特化した施工に関する技能を測るだけでなく、足場の設計や部材の積算など、多岐にわたる知識を必要とします。安全で高品質な足場の提供を目的として、特に建設現場で求められる幅広い技能を検定することによって、施工スタッフの技能を保証し、質の高いサービスを提供する土台を築くのです。
社内検定の必要性
日本の建設業界では、少子高齢化による労働力不足が深刻な課題となっています。特に「特定技能」の在留資格を持つ外国人技能実習生の導入が進む中で、彼らが現場の指揮者であるチーフとしての役割を果たすために必要な技能や知識の習得が不可欠です。ダイサンでは、こうした背景を鑑み、海外人材が現場でリーダーシップを発揮できるように、社内検定の積極的な活用を進めることにしました。
海外人材に向けた育成計画
現在、ダイサンの施工チームは、現場の責任者であるチーフのもと、複数名から成るスタッフで構成されています。チーフになるためには、法律で定められた資格の他に「ビケ足場施工」の資格を取得することが必須です。このように、日本人と同様に特定技能者がチーフとして昇進する道を開くことで、施工チームの拡大が可能となり、各現場の対応件数が増加します。同時に、チーフ昇格による待遇改善も期待されます。これにより、従業員全体のモチベーション向上と安全で高品質な施工の提供が実現されるでしょう。
検定試験の内容
社内検定「ビケ足場施工」の試験内容は、作業試験と学科・作図試験に分かれています。それぞれにおいて、高い施工技術や幅広い知識、作図能力が求められ、さらにはマナーや作業態度に関しても厳しく採点されます。資格取得後は「足場のスペシャリスト」として現場で活躍することが求められ、お客様にとっても安全で安心な足場の提供が期待されます。
検定の実績と展望
この検定制度は、厚生労働省の認定を受けているため、その信頼性は高く、すでに多くの受験者が資格を取得しています。具体的には、2011年に認定されて以来、のべ3,878人が受験し、1,568人が合格しています。これにより、ダイサンでは全ての現場が社内検定合格者によって運営され、安全・安心・感動をお客様に提供している状態を保っています。
まとめ
株式会社ダイサンは、クサビ緊結式足場「ビケ足場」の施工を提供するだけでなく、デジタル事業部を新たに立ち上げ、業界のDX化にも取り組んでいます。社内検定「ビケ足場施工」を通じて、労働力不足の解消を目指しながら、海外人材のChife育成という新たな挑戦を続けることで、建設業界の未来に貢献していきます。