若手社員のメンタル支援
2025-01-07 10:28:31

若手社員のメンタルサポート実態調査、4人に1人が未支援と回答

若手社員のメンタルサポート実態調査



近年、企業が直面する労働力不足の背景には、少子高齢化が影響しています。この状況の中で、社員一人ひとりの能力を最大限に引き出すためには、メンタルヘルスの支援が不可欠です。ALL DIFFERENT株式会社とラーニングイノベーション総合研究所が2024年10月に行った調査によると、若手社員の約25%がメンタルサポートを全く受けていないと回答しました。

背景



仕事に対する不安やストレスを感じる労働者は、厚生労働省の調査によると全体の半数以上に達しています。企業が持続的に成長していくためには、社員のストレスを軽減し、意欲の向上につなげる精神的な支援が大切です。そこで本調査では、新入社員から4年目の社員までを対象に、精神支援の実態を浮き彫りにしました。

調査結果の概要



調査の結果、以下のことが明らかになりました。
  • - 1,200人中、4人に1人が上司や先輩から精神面での支援を全く受けていないと報告。
  • - 精神支援を行っているのは主に「同じグループ・チームの先輩」で、次いで「役職が1つ上の上司」「同期」が続きました。
  • - 具体的支援内容は、1年目に多かったのが「励まし・応援」で、2年目には「成長の伝達」が多く見られました。

精神支援の実態



調査によれば、社会人1年目の若手社員は57%が精神支援を受けていると感じており、一方で25.3%は「全くしてもらっていない」と回答しています。このように、支援を受けていると感じる割合と、未支援と感じる割合に大きな開きがあります。特に、社会人1年目の支援を担っているのは同じグループ・チームの先輩であり、約30%がこの人々からサポートを受けていると記述しています。

精神支援の感想



多くの若手社員が「安心させてくれた」「励ましや応援をしてくれた」といった支援を受けて、「嬉しい」「感謝」といったポジティブな感情に繋がっていると報告しています。具体的には、「安心させてくれた」のが56.7%、その後には「嬉しいと思った」との意見が37.0%出ています。

まとめ



本調査の結果から、若手社員が精神的に強いサポートを受けることは非常に重要だと感じられます。特に社会人1年目の若手が4人に1人も未支援であるという現状は、企業が組織を成長させる際に見逃せない課題です。精神支援は、必ずしも具体的な解決策を伴う必要はありませんが、メンター制度の導入などで周囲の人々と連携した支援体制を整えることが求められています。これにより、若手社員が安心して働き、自らの成長意欲を高めることが可能となるでしょう。しっかりとしたメンタルサポート体制があれば、組織の持続的な成長へと繋がります。

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調査概要


  • - 調査対象:社会人1年目~4年目の就労者
  • - 調査時期:2024年10月12日~10月15日
  • - 調査方法:インターネット調査
  • - サンプル数:1,200名
  • - 属性:さまざまな業種から集められたデータを元に分析

ラーニングイノベーション総合研究所は、組織開発や人材育成に関する多様な研究を行っています。


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会社情報

会社名
ALL DIFFERENT株式会社
住所
東京都千代田区有楽町2-7-1有楽町ITOCiA(イトシア) オフィスタワー15F〔受付〕・17F・18F
電話番号
03-5222-5111

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