中小企業のDX調査
2023-03-13 11:00:02

中小企業のDX、現状と課題を徹底分析した実態調査の結果

中小企業のDX推進に向けた実態調査



近年、多くの企業がデジタル化を推進する中、日本の中小企業はこの流れに乗り遅れているとの報告が相次いでいます。フォーバルGDXリサーチ研究所が実施した「中小企業のDXに関する実態調査 第2弾」の結果、経営者の約3人に1人がDXについて十分に理解しておらず、6割が実務における課題解決に至っていないという厳しい実態が浮き彫りとなりました。

調査の概要


この調査は2023年1月10日から2月10日まで行われ、全国の中小企業経営者を対象にウェブでのアンケートが実施され、1,619件の有効回答が得られました。

主な調査結果


1. DX施策の実施状況


中小企業が取り組んでいるDX施策の中で最も多かったのは「現行業務(バックオフィス業務など)のデータ・クラウド化」で33.8%がすでに取り組んでいると回答しました。しかし、その一方で約半数の企業が「必要だと思うが取り組めていない」とし、実施検討の段階にすら至っていないことが明らかになりました。最も取り組まれていない施策は「DXに関する新規事業の開発」で、なんと約半数が取り組むつもりがないとしています。

2. 人材に対する効果の実感


調査対象の経営者の4人に1人が「社員へのDX関連の資格取得や知識習得の推進・支援」や「DX推進のための人材確保・採用」にあまり効果を感じていないことも明らかになりました。特に人材面における施策が、他の取り組みと比較して効果の実感が薄いという結果が多くの経営者に見られました。

3. DX施策未実施の理由


また、比較的多くの企業が「現行業務のデータ・クラウド化」に取り組めていない理由については、「対応する人材がいない」という回答が最も多く、人手不足の現実とも直面していることがあらためて浮き彫りとなりました。この結果は、今後のDX推進に向けたリスキリングの重要性を示唆しています。

課題と今後の展望


調査結果は中小企業が抱える課題と向き合う重要な指摘を含んでいます。特に人材不足は深刻な問題であり、今いる人材による教育やスキルの向上、いわゆるリスキリングが急務です。しかし、リスキリングに取り組む際にも、どのように進めるかが重要なポイントとなるようです。効果的な方法が醸成されない限り、ただの形式的な施策に終わってしまうリスクがあるのです。

専門家の声


フォーバルGDXリサーチ研究所所長の平良 学氏は、「中小企業が持続的に成長していくためにはデジタル化に対応した経営モデルの再構築が不可欠」と語り、企業が自らの『パーパス』を見直し、ビジョンに基づいたリスキリングのあり方を模索する必要があると警鐘を鳴らしました。

総括


この調査によって明らかになった中小企業のDX推進における現状と課題を基に、経営者たちは新たな一歩を踏み出す必要があると考えられます。人材の確保と育成、そしてデジタル社会に適応したビジネスモデルへの転換は引き続き重要です。今後のDX推進に向けた取り組みは、企業の存続と成長に直結する課題であるため、各社がその意義を再認識し、アクションを起こすことが求められています。

会社情報

会社名
株式会社フォーバル
住所
東京都渋谷区神宮前五丁目52番地2号 青山オーバルビル14階
電話番号
03-3498-1541

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