沖縄の鮮魚を守り届ける「高鮮度輸送プロジェクト」の始動
沖縄県国頭漁業協同組合を中心としたさまざまな企業と団体が協力し、鮮魚の鮮度を科学的に評価し、最適な状態で届ける「高鮮度輸送プロジェクト」が始動しました。このプロジェクトは、国頭漁協で獲れた魚を独自の冷却技術と新しい梱包材を活用した航空輸送を用いて、全国や海外に届けることを目的としています。水産業界を支える重要な基盤を確立するため、離島から鮮度を保持して水産物を流通させる仕組み作りが進んでいます。
プロジェクトの背景
国内の水産業が抱える課題として鮮魚の鮮度保持が挙げられます。特に、地方や離島から中心都市に鮮魚を届ける際には、鮮度を落とさずに流通させることが難しいです。このプロジェクトは、沖縄県国頭漁協が中心となり、さまざまな企業・団体との連携によって実現しました。2025年12月からは試験輸送も開始し、品質や安全性、適正価格の検証を重ねていく予定です。
新しい冷却技術の導入
このプロジェクトでは、「高品質鮮魚マニュアル」に基づいて、漁師と漁協職員が協力し、鮮度処理を徹底的に行います。さらに、高砂熱学工業が開発した滑らかなシャーベットアイスを使用することで、魚の傷みを防ぎつつ急速かつ均一に冷却。これにより、従来の氷では難しかった鮮度保持を実現します。
高品質なスピード物流の構築
新たに設計された梱包材を用いた航空輸送が可能になり、輸送過程における温度管理や安全性も確保されています。この包装により、一般貨物と混載することができ、効率的な物流体制が整いました。これにより、鮮魚をスピーディーに届けることが可能となります。
デジタルインフラの活用
さらに、フーディソンが提供する「魚ポチ」プラットフォームにより、産地と消費地を直結した新しい流通ネットワークが構築されます。このオンラインプラットフォームを活用することで、消費者は簡単に獲れたての鮮魚を手に入れることができるようになります。
K値による科学的評価
このプロジェクトでは、魚の鮮度を示すK値を用いて、客観的な鮮度評価を行います。K値が小さいほど鮮度が高いことを示し、これによって適正価格での取引を促進します。今後の技術開発により、K値が即座に測定できるようになることも期待されています。
地域経済への貢献
国頭漁協のある国頭村は、自然美に恵まれており、さまざまな魚種が水揚げされています。これまで鮮度の維持が課題でしたが、プロジェクトの導入によって水産物の流通が改善され、地域経済を支える新たな発展が期待されています。
この「高鮮度輸送プロジェクト」は、単に鮮度を保つだけでなく、私たちの食文化を次世代へと繋げ、日本の水産業の持続的な発展に寄与することを目指しています。プロジェクトのメンバーは今後も他の団体や企業と連携し、沖縄の魅力を届ける取り組みを続けていく意向です。