チーズ工房那須の森の新たな飛躍
2024年10月20日に行われた「Japan Cheese Award 2024」で、栃木県那須塩原市のチーズ工房那須の森が「森のチーズ長熟」で最優秀部門賞を受賞しました。この賞は、非加熱圧搾・熟成4ヶ月以上部門において与えられるもので、同工房の品質の高さを改めて証明するものです。
「森のチーズ長熟」は、World Cheese Awards 2019でもSuper Goldを獲得するなど、国内外で高い評価を受けてきたセミハードタイプのチーズ。那須塩原市は本州でも有数の酪農地帯として知られ、特に戸田地域は生乳生産が盛んで、この地の新鮮な生乳を使用していることで知られています。
チーズ工房那須の森について
「チーズ工房那須の森」は、地元の酪農家の生乳を使用し、10種類以上の個性豊かなチーズを製造しています。特に、ブラウンスイスのミルクは、チーズに最適な風味を持っており、熟成チーズやフレッシュチーズなど多様な製品が展開されています。
小規模ながら11名のスタッフがいて、それぞれの技術を駆使し、味わいの深みを追求しています。このような地域密着型のスタンスが、消費者との関係を強化し、日本の文化に根付くチーズ製造を実現しています。
Japan Cheese Award 2024の詳細
Japan Cheese Awardは、日本のチーズ製造者が一堂に会する二年に一度のイベントで続々と登場するチーズが競い合います。今年は371品が出品され、厳正な審査を経て最優秀なチーズが選ばれるという形で、盛り上がりを見せました。特に「チーズFun!Fan!Fun!」と題された試食エリアでは、多様な味を楽しむことができ、参加者にとって忘れられない体験となったことでしょう。
今回は、チーズ工房那須の森の他にも多くのチーズが受賞しました。特に、以下のような部門で賞を受賞するなど、多岐にわたる成果を収めました。
- - 【非加熱圧搾/熟成4ヵ月以上部門】最優秀部門賞:森のチーズ長熟
- - 【ソフト/白カビ部門】銀賞:ブリー・ド・那須
- - 【パスタフィラータ/熟成部門】銅賞:カチョカバロ
- - 【ホエイ/バラエティ部門】銀賞:那須のブラウンチーズ
受賞チーズの魅力
「森のチーズ長熟」は、ブラウンスイスのミルクを使用しており、自然のカビや菌、酵母の力で熟成されたセミハードのチーズです。穏やかな味わいとともに、熟成が進むごとに深みが増すのが特徴です。また、ブリー・ド・那須はフランスのチーズをモデルにしたもの。ミルクのコクとクリーミィな口当たりがが魅力で、熟成によって味わいが変わる楽しさもあります。
今後の展望
チーズ工房那須の森にとって今回の受賞は、大きな励みとなりました。これを機にさらなる品質向上を目指し、地域の生乳から製造したチーズを地元の方々にもっと楽しんでいただけるよう努力していく所存です。日本のチーズ文化を発展させるために、消費者と生産者を効果的に結びつけ、地域の魅力を存分に引き出すチーズ作りを続けていく考えです。この受賞を踏まえ、さらなる成長を期待しています。