2025年にフランスで開催される「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」に出場する権利を手にしたのは、京都の伝統的な和菓子を扱う株式会社美十のシェフパティシエ、的場勇志さんです。彼は日本代表チームのメンバーとして、シンガポールで行われた「Asian Pastry Cup」に出場し、見事優勝を果たしました。
「Asian Pastry Cup」は各国から代表選手が集まり、スイーツの腕を競う国際的なコンペティションで、日本代表はアジア大陸の予選で優勝したことで、2025年のフランス本選への切符を得ました。今回は、的場さんの活躍を中心に日本代表チームの成果を振り返ります。
シンガポールでの大会は、10月22日から24日の間に開催されました。競技テーマは「FEMININE FASHION – Spring/Summer」であり、的場さんは、飴細工やチョコレート細工で日本の文化を独自に表現しました。彼の作品は、皿盛デザート「Summer Breeze」やトラベリングケーキ「Scent of Spring」と、フローズンアイス「Scent of Early Summer」など、多彩なメニューで構成されており、観客や審査員から高い評価を受けました。
日本代表チームは、的場さんの他に、株式会社アクアイグニスの籏雅典選手、宮﨑龍選手(ブライド・トゥー・ビー エルダンジュ)という、実力派スイーツ職人たちで構成されています。3人の選手が力を合わせ、19回目の大会出場となる「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」での成功を目指しています。
的場さんは、開催地での湿度に対応するため、飴細工に使用する材料の配合や保管方法に工夫を凝らしました。「ここまでの道のりは厳しかったですが、チームの力とサポートしてくださる皆様のおかげで、優勝できました。フランス本選まで残り少ない時間を大切にし、力を合わせて頑張りたいです」と、的場さんは抱負を語りました。
「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」は1989年に設立された、世界的に権威あるパティスリーのコンペティションです。フランスのリヨンで開催され、各大陸からの代表チームが集まり、その技術を競う場として知られており、まさにスイーツ界のワールドカップとも称されています。
株式会社美十は、観光みやげ事業を中心に展開しており、「つぶあん入り生八つ橋 おたべ」や「京ばあむ」などの製品で知られています。彼らの事業は単なるスイーツの製造にとどまらず、食の領域全体において新たな挑戦を続けています。
日本代表チームがこの競技でどのような成果を残すか、そして的場さんのこれからの活躍に期待が寄せられています。ご支援をよろしくお願いいたします!