TESSグループ、蓄電池設置工事が完了
テスホールディングス株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:山本 一樹)が連結子会社の合同会社T&Mソーラー及びプライムソーラー3合同会社が所有するFIP(フィードインプレミアム)制度を活用した太陽光発電所において、4件の蓄電池設置工事を完了し、2025年10月から充放電を順次開始することを発表しました。
FIP制度と蓄電池併設の意義
今回の取り組みは、再生可能エネルギーの導入を進める中で、自社保有のFIT(フィードインタリフ)太陽光発電所をFIP制度に転換し、蓄電池を併設することで事業の収益性を高めることを目的としています。これにより、電力供給が需要を上回る際には発電した電力を蓄電し、需要が供給を上回った時に放電することが可能となります。
蓄電池設置の詳細
対象となる太陽光発電所4件はフィードインタリフ制度からFIP制度へシフトし、蓄電池の設置工事が完了しました。合計発電容量約8.1MW、蓄電池の容量は約23.2MWhで、以下の発電所が含まれます。
- - TESS鹿児島下福元ソーラー発電所(発電容量:2,189.88kW、蓄電池容量:5,805kWh、運転開始時期:2025年10月)
- - No.67 T&M鹿児島県鹿屋市名貫メガソーラー(発電容量:2,026.08kW、蓄電池容量:5,805kWh、運転開始時期:2025年10月)
- - No.188-1 T&M鹿児島県湧水町木場メガソーラー(第1発電所)(発電容量:1,776.60kW、蓄電池容量:5,805kWh、運転開始時期:2025年12月予定)
- - No.188-2 T&M鹿児島県湧水町木場メガソーラー(第2発電所)(発電容量:2,101.68kW、蓄電池容量:5,805kWh、運転開始時期:2025年10月)
収益性向上への期待
この取り組みにより、電力の需給バランスを調整しつつ、より高い売電収入が得られることが期待されています。特に、アグリゲーション(運用管理)をグループ内で行うことで、蓄電池の効率的な運用が促進される見込みです。このようにして、持続可能なエネルギーの利用を推進し、電力及び環境問題への貢献を目指しています。
中期経営計画との連携
テスホールディングスは、2024年8月に策定した中期経営計画「TX2030」において、FIP制度の活用と蓄電池併設を重要な取り組みと位置付けています。2030年までに自社の再生可能エネルギー容量を113MWまで拡大する目標を掲げており、これに向けた積極的な戦略を実施する方針です。
結論
テスホールディングスのFIP制度を活用した蓄電池設置の取り組みは、再生可能エネルギーの持続的な発展に寄与するものとして、多くの期待が寄せられています。将来的にさらなる拡大と効率的な運用により、地域社会や経済への貢献が期待されます。引き続き、環境に優しいエネルギー事業の進展に注目していきたいと思います。