北海道企業が手掛ける革新技術
このたび、北海道の株式会社福地建装、合同会社川久保総合研究所、そして株式会社星野アルミ建材が共同で開発した技術が、令和7年度の北海道地方発明表彰において「中小企業庁長官賞」を受賞しました。この賞の受賞は、彼らが開発した「多層機能ガラス複谷取り付け工法(特許第7443634号)」によるものです。これは、従来のガラス技術を大きく進化させるものとされており、特に住宅の断熱性向上が期待されています。
受賞の内容とその意義
北海道函館市での表彰式は、2023年10月29日に函館国際ホテルで行われる予定です。今回受賞した技術は、光透過性に優れた多層機能ガラスを用い、複層的な取り付けを実現するものです。この技術によって、開口部、つまり窓の断熱性能が大幅に向上しています。具体的には、ガラスでありながら、伝統的な断熱壁体と同等の断熱効果を持ち、さらにはトリプルガラスの約4倍の断熱性を実現しました。
この新技術は、住宅の省エネ性に寄与するだけでなく、眺望や採光、設計の自由度も向上させるという点が大きな特徴です。特に住宅における開口部の断熱性能を向上させることで、住宅全体の熱損失を削減。これは、家庭におけるエネルギー削減を図る上で重要な役割を果たします。
受賞者の紹介
受賞者として名前が挙げられているのは、福地建装の代表取締役会長である福地脩悦氏と、川久保総合研究所の代表社員である川久保俊氏です。しかし、実施功績賞も発表されており、福地建装の代表取締役社長である福地智氏と、星野アルミ建材の代表取締役の星野岳央氏もその名を連ねています。彼らの共同作業が、今回の革新につながりました。
会社の背景と今後の展望
株式会社福地建装は、1967年に創業し、1980年に設立されました。本道南エリアを中心に地域密着型の工務店として活動しており、特に「ファース工法」による住宅性能の向上に注力しています。公式サイト(
ファースの家)でもその取り組みや様々な情報を発信しています。
また、同社のYouTube公式チャンネル「ファースちゃんねる」では、最新の技術や住宅に関する情報を視聴者に届けています。
これからも彼らは、この新技術を通じて家庭でのエネルギー削減を目指し、持続可能な社会の実現に貢献していくことでしょう。新たな技術の誕生により、私たちの住まい方も大きく変わっていく可能性を秘めています。
結び
この受賞は、北海道の企業が国際的にも評価される大きな一歩です。企業の努力が形になったこの瞬間を、ぜひ多くの人に知ってもらいたいと思います。今後も彼らから目が離せません。