アニメ業界の技術継承をめぐる新たな調査が始動
一般社団法人日本アニメフィルム文化連盟(NAFCA)は本日、第2回「アニメ業界実態調査」を開始しました。この調査は、アニメ業界で働く人々に焦点を当て、特に技術の継承について深掘りしていくものです。前回の調査から約1年の間隔を置いて行われ、より具体的なデータ収集が期待されています。
調査の背景
2023年から2024年にかけて実施した前回の調査では、アニメ業界の労働環境や収入、働き方に関する詳細な情報が集められました。アンケート結果では、アニメ業界で働きながらも、知識や技術の継承がうまく行われていないという深刻な問題が浮き彫りとなりました。これを受け、NAFCAは技術継承を中心テーマに据えた新たな調査の実施を決定したのです。
新たな試み:職種別調査の実施
今回の調査は、業界初となる職種別のアプローチを採用しています。アニメ制作には多種多様な職種があり、その中で求められる技術や知識は異なります。このため、各職種ごとの特性や課題に基づいた調査を行うことで、実態をより具体的に把握しようとしています。これは、アニメ業界の育成プログラムの確立を目指すものでもあります。
アニメ業界の人材育成
アニメ業界は長年にわたり、現場任せで育成が行われてきましたが、明確なシステムは存在しませんでした。このため、優秀な人材の育成方法やその背景についても調査を行います。特に、現在のアニメ業界は深刻な人手不足に直面しており、新人育成の手法を模索する必要があります。
調査に向けた期待
この調査は、アニメ制作に関わる全ての人々からの声を集め、未来のアニメ文化を支える礎とすることを目的としています。調査の結果は、アニメ業界の持続的な発展を後押しする重要なデータとなるでしょう。また、今回も東京大学先端科学技術研究センターの公認心理士、青木瑛佳さん、中央大学理工学部の竹内文乃さんなど統計調査のプロフェッショナルが協力し、精度の高い調査を実施します。
結論
第2回「アニメ業界実態調査」は、2025年4月30日から5月31日にかけて実施される予定です。この調査を通じて、業界内の多様な声を集め、アニメ業界のより良い未来を築くためのヒントを得ることを目指しています。アニメの「未来」を信じるすべての人々にとって重要な機会となることでしょう。皆さまのご協力をお願いいたします。
NAFCA公式サイト からの詳細もぜひご確認ください。