月探査の新協力
2025-04-11 10:24:26

月面探査の未来を切り開く!ispaceとZeno Powerの戦略的提携

月面探査の未来を切り開く!ispaceとZeno Powerの戦略的提携



2025年4月10日、米国コロラドスプリングスで開催された「第40回Space Symposium」において、株式会社ispaceの米国法人ispace technologies U.S., inc(以下、ispace-U.S.)が、放射性同位体電源に関する技術を有するZeno Power Systems(以下、Zeno Power)との戦略的提携を発表しました。このパートナーシップは、月面探査ミッションにおける越夜問題の解決に向けた大きな一歩となるでしょう。

越夜問題とは?


月の夜が2週間にわたって続き、その間は温度が驚異的に低下する中で、太陽光発電のみで活動を続けることは極めて困難です。NASAは、この越夜の克服を月面における持続可能な人類の存在を確立するための最も大きな技術的課題と位置付けています。そこで、ispace-U.S.とZeno Powerは、これに立ち向かうため、放射性同位体電源(RPS)の導入を検討していくことに合意しました。

提携の意義


ispace-U.S.のCEOエリザベス・クリストは「Zeno Powerとの協力に感謝しており、月面探査における重要な課題の一つである夜間の電力供給に、信頼性の高いソリューションを提供できることを期待しています」と述べています。Zeno PowerのCEOタイラー・バーンステインも、「月面運用の制約を打破し、新たな電力システムを共同で構築していけることを誇りに思う」と発言し、両社の意気込みを示しました。

実証ミッションの計画


この提携に基づき、両社は2027年に月面での実証ミッションを実施することを目指しています。このミッションではZeno PowerのRPSの性能を実際にテストし、月面での長期間の運用における可能性を具体的に検証する予定です。RPS技術は、光の届かない月の夜間でも連続的かつ信頼性の高い電力供給が可能で、宇宙探査の新しい選択肢となることが期待されています。

Zeno Powerの取り組み


Zeno Powerは2018年に設立された企業で、商業用放射性同位元素発電システムを開発しています。NASAや国防総省との契約により、同社は極限環境でもエネルギーを供給する技術を持っています。Zeno Powerは深海から深宇宙まで、最も過酷な状況での電力供給を可能にすることを目指しており、今回の提携はその技術を新たな一歩に引き上げるものと言えるでしょう。

ispaceのビジョンと未来


ispaceは「人類の生活圏を宇宙に広げ、持続可能な世界へ」というビジョンのもと、月面資源開発に取り組むスタートアップ企業です。月への高頻度な輸送や資源活用を推進し、宇宙ビジネスのゲートウェイとなることを目指しています。今回のZeno Powerとの提携は、月面資源開発の可能性を広げるだけでなく、人類の未来に向けた大きな貢献となることでしょう。

結論


この提携は、月探査の新たな章を切り開くための重要なステップです。月面での持続可能な活動が実現されれば、今後の宇宙探査の可能性が広がり、人類の宇宙活動が一層進化することが期待されます。ispaceとZeno Powerの協力によって、月面の夜が抱える課題を乗り越える新たな技術が登場する日を楽しみに待ちましょう。


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会社情報

会社名
株式会社ispace
住所
東京都中央区日本橋浜町3-42-3住友不動産浜町ビル3F
電話番号

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