2024年11月1日の午後、東京都内にて「今改めて知ろうHPV関連がん ノドのがんが増えています!」というテーマのセミナーが開催される。
このセミナーは、一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の主催によるもので、ヒトパピローマウイルス(HPV)によるがんの危険性を再認識し、予防策としてのワクチンの重要性を広める目的がある。特に近年、HPV関連中咽頭がんの増加が見られ、性的接触を介してのHPV感染が中心的な要因となっている。
HPVは通常、子宮頸がんの原因として知られているが、その他にも多くのがんを引き起こすことが分かっている。実際、全世界のがんの約5%はHPVが関与していると言われており、特に先進国では中咽頭がんの発症率が急増している。これにより、従来の飲酒や喫煙が主な原因とされていた中咽頭がんのケースの約6割がHPV感染によるものとされている。
日本国内ではHPVワクチンの接種率は依然として低く、特に男性への接種は行われていない。さらに、HPV関連中咽頭がん自体もあまり知られていないため、啓発活動が急務とされている。このような背景から、今回のセミナーが重要性を帯びている。
セミナーは14時から15時30分までの予定で、会場では対面型の開催とオンライン視聴が選択できるハイブリッド形式で行われる。受付は13時30分から開始され、参加者は事前に申し込みを行う必要がある。
このセミナーでは、HPV関連がんの現状や問題点、そしてHPVワクチンの必要性などについて専門家による講演が予定されている。具体的には、名古屋市立大学の川北大介准教授や横浜市立大学の折舘伸彦教授がそれぞれの研究成果や知見を発表する。さらに、琉球大学の関根正幸教授がジェンダーレス接種の重要性について解説する。
セミナーの最後には、参加者からの質問を受け付ける時間も設けられており、防げるがんを防ぎ、未来に禍根を残さないための意見交換がされる予定だ。
会場はTKPガーデンシティPREMIUM東京駅丸の内中央ホール12Aで、JR東京駅から直結の便利な場所にあるため、多くの参加者が期待される。また、オンライン配信もZoomを通じて行われるため、全国どこからでも参加可能だ。
参加を希望する方は、公式ウェブサイトに記載されている申し込みフォームを通じて、締切の10月31日までにお申し込みが必要である。何か新しい知識を得る良い機会とし、多くの人に関心を寄せてほしい。対話を通じてHPVについて学び、個々の健康について考える第一歩を踏み出そう。
このセミナーでは、HPV関連がんとその予防法の理解を深められる貴重な機会が提供される。また、今後ますます重要となるHPVの知識を広める活動に関心がある方々にとっても、有意義な内容であること間違いなしだ。ぜひ参加を検討してみてはいかがだろうか。