高専生のキャリア教育を支える新たな動き
株式会社みらいスタジオ(東京・千代田区)とさくらインターネット株式会社(大阪・大阪市)が、高等専門学校の学生である高専生のキャリア教育を強化するための業務提携契約を締結しました。この提携により、両社は高専生向けに「みらいサーバー」と呼ばれるクラウドサービスを2024年8月29日より提供することになりました。
みらいサーバーの特徴
「みらいサーバー」は高専に在籍する学生向けに特化したサービスで、部活動や研究成果の発表、学生の個人的なプロジェクトなどに利用可能です。高専生はこのサービスを1年間無料で利用でき、さらに条件をクリアすれば、在学中はその後も無料で続けることができます。
この新しいクラウドサービスは、みらいスタジオがその企画と運営を担当し、さくらインターネットがその基盤を提供します。特に、さくらインターネットのパブリッククラウド「さくらのクラウド」を無料で利用できるため、学生たちはクラウド環境の構築費用を心配することなく活動に専念できます。
両社の取り組み
これまで、みらいスタジオは高専生のキャリア教育に関するイベントやコミュニティ運営などを行い、さくらインターネットも国立高等専門学校機構との包括連携協定を結ぶなど、それぞれに力を入れてきました。特に、高専生の実践的な学びを大切にする両社の姿勢が反映された今回の提携は、より多くの高専生がデジタル人材として成長できる基盤を提供するものと期待されています。
みらいスタジオの代表取締役、兼城駿一郎氏は、「多くの高専生がサービスを開発する前に、クラウド環境の準備になかなか時間を割けずにいました。この提携により、学生たちがより自由に挑戦できる環境を整えることができると確信しています」とコメントしています。
また、さくらインターネットの執行役員、髙橋隆行氏は「デジタル社会を実現するためにはDX人材の育成が必要です。高専生の活動を応援し、彼らの熱意をサポートしていきたい」と語っています。
まとめ
この提携は、高専生にとって大きなチャンスです。「みらいサーバー」を通じて、彼らはスキルを磨き、将来のキャリアに向けた道を切り拓くことができるでしょう。両社は今後も高専生のキャリア教育を通じて、デジタル人材の育成に寄与するために協力していくとしています。
この新しい取り組みがどのように展開されるのか、今後の発表やイベントに注目が集まります。
参考情報