千葉県、介護職の魅力を学校で伝える取り組み
千葉県では、介護の現場で働く現役職員による訪問授業「介護の未来案内人」事業が令和8年度に向けての募集を開始しました。このプロジェクトは、若い世代に介護職の魅力を伝え、将来的な介護人材の確保を目指した取り組みです。学校を対象に、介護職の重要性や仕事内容を伝えることで、学生たちが将来を見据える一助となることを目指しています。
現役介護職が授業を行う
このプログラムは、NPO法人Ubdobeの運営により、実際に介護職として働く方々が学校を訪問し、自身の体験や想いを交えながら介護の仕事の魅力や社会的意義を語るものです。単なる講義形式ではなく、ボードゲーム「100歳の同級生(クラスメイト)」を利用した体験型の授業も提供され、より実践的な学びを実現しています。
介護教育の課題と重要性
日本では高齢化が進む中、介護人材の確保は喫緊の課題です。現代の若者が介護職に関心を持つ機会は限られており、介護についての理解も深まっていません。この訪問授業は、そんな社会のニーズに応えるものとして、現役の介護職員が直に語ることによって、介護業界の魅力を多角的に伝える試みです。
ボードゲームを用いた体験型授業
特に注目されるのは、ボードゲーム「100歳の同級生」を使用した体験型授業です。このゲームは、ある日突然100歳になった同級生の生活上の困りごとを解決するという内容で、参加した生徒たちがチームで協力しながら、介護や高齢者の生活を学ぶことができます。これにより、介護の仕事の難しさや大切さを理解するとともに、将来的に介護職を選ぶことの意義を考えるきっかけとなるのです。
令和7年度の実績と反響
令和7年度には、訪問授業を実施した学校から473名、ボードゲーム型ワークショップで369名、合計842名が参加しました。授業の前後でのアンケート調査では、「介護の仕事に興味がある」と答えた学生の割合が、実施前32.1%から71.0%へと大幅に増加しました。また、ボードゲームワークショップでは「介護の仕事にとても興味がある」という回答が8.4%から24.5%に上がり、参加者たちの介護に対する関心が高まったことが明らかになりました。
学生たちのリアルな声
授業後のアンケートでは、多くの学生が「介護のイメージが変わった」「将来の仕事として介護を考えたい」といった感想を寄せ、これまでの固定観念が覆る様子が見られました。実のところ、参加した学生からは「祖母が介護職に従事しているが、イメージが変わって安心した」「自分の親を将来介護するかもしれないことに気付けた」といった声も多く、介護職の身近さへの認識が深まったことがうかがえます。
県の取り組みと今後の展望
千葉県の健康福祉部は、「介護職の魅力ややりがい、ワークライフバランスについて広めていくことが重要だ」とし、今後も介護職への理解促進に努めています。訪問授業は全国の自治体や教育機関にも展開予定であり、より多くの学生に介護の実情を知ってもらうことが急務です。新たな介護人材の確保とともに、学生のキャリア選択の幅を広げることに貢献することが期待されています。
取材・応募について
今回の訪問授業に関心のある報道関係者や学校の方は、千葉県健康福祉部までお問い合わせください。実施校の募集も開始しており、参加を希望する学校からの応募をお待ちしています。介護の未来を担う人材育成を共に進めていきましょう。
お問い合わせ先
千葉県健康福祉部 健康福祉指導課 福祉人材確保対策室
TEL:043-223-4716
MAIL:
[email protected]