AIストーム、合計360台のWi-Fi 7ルーターを受注
AIストーム株式会社(旧株式会社ジェクシード)は、自社開発のWi-Fi 7対応ルーター「GT-W780」が、合計360台の受注を獲得したことを発表しました。このルーターは、特に高密度かつ低遅延が求められる会場や施設において、来場者やスタッフの接続体験を向上させ、運営効率を高める役割を果たします。
Wi-Fi 7の人気が高まる背景
現在の職場や各種施設では、依然としてWi-Fi 6や8Eが広く使用されていますが、Wi-Fi 7はその普及が進んでいます。Wi-Fi Allianceは2024年1月に「Wi-Fi CERTIFIED 7」の認証をスタートさせ、IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)は2025年7月に正式に標準化される予定です。最近のデータでは、企業向け無線LAN市場におけるWi-Fi 7のシェアは約21.2%に達しており、今後ますます主流化していくと予測されています。
この新しいWi-Fi 7の主な特長は、最大320MHzの広帯域での通信が可能であり、複数のバンドを同時に利用するMLO(Multi-Link Operation)機能を搭載していることです。これにより、混雑した環境でも速度と安定性を保持できます。特に、同時接続に強く、ユーザーやデバイスが多く存在する場所ではその効果が顕著です。現在のインターネット利用状況では、混雑に強い、速くて途切れにくい通信が求められており、Wi-Fi 7の需要が高まっています。
Wi-Fi 7の導入が期待される場面
Wi-Fi 7の特性を活かす環境として、イベント会場や大型商業施設、空港・駅、オフィス、工場、ホテル・病院、大学など、様々な人が集まる場所での活用が著しく期待されています。AIストームは、鳥取砂丘や冷凍倉庫、静寺商店街エリア、工場内ロボット制御の実証実験を通じて、この技術の導入や稼働実績を積んでいます。
360台のルーター受注の詳細
今回の受注は、全国に展開される自治体向け公衆Wi-Fiサービスの標準機種として、Wi-Fi 7対応ルーター「GT-W780」が選ばれた結果です。これに加え、他の企業からも受注を受け、合計360台が発注されました。これにより、来場者ネットワークの安定した接続や館内業務端末の常時接続を実現し、高密度環境下での通信力を強化することが狙いです。
運用面においては、クラウド管理と遠隔監視が可能で、短期間での大量展開から常設運用まで効率的に対応できる体制が整っています。
今後の展望とビジョン
AIストームは、Wi-Fi 7を基軸に導入を加速し、運用サービス化や共同展開の3つの戦略を進めていきます。特に、イベント会場や大型商業施設など、アクセスが集中する拠点への導入を進めていく予定です。また、OpenRoamingなどを通じての連携やパートナーシップを拡大し、観光地や商店街、公共エリアなど、屋内外でシームレスな接続体験を提供できる範囲を広げる目標があります。
「速い・切れない」を社会の新たな常識にし、その成果を地域社会や企業の価値向上へとつなげていくことを目指しています。AIストームは、このWi-Fi 7事業を成長エンジンにし、最終的には時価総額500億円を目指すとしています。
会社概要
- - 会社名: AIストーム株式会社(旧株式会社ジェクシード)
- - 代表取締役: 今井 俊夫
- - 所在地: 東京都千代田区神田錦町3-17-11 榮葉ビル9階
- - 事業内容: AI事業、AI教育、AIプロダクト開発、ERP/HRコンサル、LEDビジョン、トラック販売・リース、アドトラック広告、IT機器販売など
- - 企業HP: https://www.ai-storm.co.jp
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