PFAS分析の高度化
2023-09-05 10:00:03
PFAS含有製品分析の高度化!環境汚染防止に向けたユーロフィン日本環境の挑戦
環境汚染防止に向けたPFAS分析の高度化
近年、環境問題への関心が高まる中、PFAS(パーフルオロアルキル物質)は、その安全性に対する懸念から注目を集めています。有用な物質として私たちの生活を豊かにしてきたPFASですが、環境への影響が懸念されることから、使用を制限する動きが世界的に広がっています。
特に、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)とその塩、PFOA関連物質は、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約において附属書A(廃絶)に追加されました。そのため、PFOA関連物質を含有する製品については、含有情報を集め、適切な管理を行うことが重要となっています。
しかし、PFOA関連物質は種類が多く、性質も多様であるため、製品分析が容易ではありませんでした。そのため、含有情報の収集が困難な状況がありました。
この課題を解決するため、ユーロフィン日本環境株式会社は、国立環境研究所との共同研究で、PFAS含有製品の分析技術の高度化に取り組んでいます。
TOPアッセイによるスクリーニング
同社が注目するのは、「酸化性前駆体総濃度測定法(TOPアッセイ)」と呼ばれる分析技術です。TOPアッセイは、PFOA関連物質のようなペルフルオロアルキル酸(PFAA)に酸化分解する、あらゆる物質(PFAA前駆体)の総濃度を測定することができます。そのため、PFOA関連物質を含有する製品を簡易に測定することが可能となります。
米国環境保護庁の「EPA method 1633」に準拠した精密分析に加え、TOPアッセイによるスクリーニングが実現することで、より広範囲のPFASについて製品分析が可能になると期待されています。
研究成果の発表
ユーロフィン日本環境株式会社は、この研究成果を2023年9月10日から14日にかけてオランダ・マーストリヒトで開催される「43rd International Symposium on Halogenated Persistent Organic Pollutants (POPs), Dioxin 2023」にて発表予定です。
ユーロフィン日本環境株式会社について
ユーロフィン日本環境株式会社は、環境分析サービス、環境コンサルティング事業を50年以上行っている企業です。2012年よりユーロフィングループに参画し、PFASの水質・土壌調査~分析において積極的に研究を進めています。
ユーロフィングループは、環境中のPFAS分析において世界で最も実績のある企業グループです。同社は、グループのネットワークを活用し、日本国内にまだ規制がない試料や海外の分析方法・調査方法などの対応可能なサービスを順次追加しています。
PFAS分析について、詳しくはこちらをご覧ください。
▼https://www.eurofins.co.jp/pfas%E5%88%86%E6%9E%90-pfospfoapfhxs%E7%AD%89/
会社情報
- 会社名
-
ユーロフィン日本環境株式会社
- 住所
- 神奈川県横浜市金沢区幸浦2-1-13
- 電話番号
-
045-780-3851