ミマキが初のUV-DTFプリンタ「UJV300DTF-75」を発表！新たな加飾技術を提案

ミマキ通信：新しい時代の加飾技術

株式会社ミマキエンジニアリングが、業界初のUV-DTF（UV硬化式-Direct To Film）プリンタ「UJV300DTF-75」を発表しました。この新製品は、4月2日から東京ビッグサイトで開催される『第8回販促EXPO-春-』において、世界初出展される予定です。

UV-DTFとは？

UV-DTFプリント技術とは、専用のフィルムに印刷したデザインを、目的の素材に転写する方法です。従来のUVプリントでは難しい凹凸や曲面のある素材に対しても、スムーズに加飾することができます。特にオーダーグッズの制作において、幅広い素材への対応が可能になることが期待されています。

加飾の手順は非常にシンプルです。UV-DTF専用フィルムは、特別な糊が付いたフィルムと転写シートの二つから成り立っており、デザインを印刷したフィルムを対象物に転写するだけです。この方式は、ステッカーシートのようなカス取り作業が不要なため、手間を大幅に削減できます。

安定した品質を実現する技術

「UJV300DTF-75」は、フィルムの搬送に関する新しい技術を採用しています。従来のロールtoロール型プリンタでは、フィルムをピンチローラーで押さえて搬送を行うため、フィルムが蛇行したり、印刷トラブルを引き起こすリスクがありました。しかし、新型のシリコン製ピンチローラーを搭載することで、フィルムの糊が剥がれる心配がなくなり、安定した生産が可能になります。

さらに、初心者でも使いやすい設計が施されており、薄くて扱いづらい転写シートのセットが簡単に行えます。操作性の向上により、より多くのユーザーが自信を持って使用することができるでしょう。

高画質と安全性

「UJV300DTF-75」は、ミマキエンジニアリングの人気シリーズであるUCJV300シリーズの高画質と安定性を継承しており、粒状感が少ない美しいグラデーションと正確な印刷が可能です。自動ノズルチェックやノズルリカバリ機能を搭載しており、トラブルの発生を最小限に抑えながら、インクの濃度を一定に保つことができます。また、衝突防止センサーにより、オペレーションミスによる故障のリスクも減少しています。

さらに新開発のUVインクは、安全性に優れた成分のみを使用しており、今後の使用制限が予想される物質を含まない設計です。環境に配慮した認証、GREENGUARD GOLDも取得予定です。

未来の可能性

この新しいUV-DTFプリンタによって、オーダーグッズ制作が一層活発化することが期待されます。市場では2025年6月頃の販売開始が予定されており、これにより加飾の幅が広がることが予想されます。3年間で400台の販売を目指しているとされています。

ミマキエンジニアリングは、常に新しい技術革新に挑戦し続けています。新たな加飾方法により、お客様の創造性を引き出し、価値のあるビジュアルコミュニケーションを提供することを目指しています。加飾技術の進化がもたらす新しいビジネスチャンスにご期待ください。