新たな工芸の祭典
2025-12-01 23:33:30

アジアの伝統工芸が交わる新たな文化の祭典が天台山で開催

アジアの伝統工芸が交わる新たな文化の祭典が天台山で開催



日本と中国の職人たちが集結し、伝統工芸の未来を語り合う国際文化イベント「嘉承帰源・匠心無界 Beyond Craft World」が、2025年11月25日と26日の2日間に渡り、星野グループが運営するラグジュアリーリゾート「嘉助ホテル」にて開催されました。

文化交流の新しい形「民間的文化外交」


本大会は政治や制度の枠組みを超え、民間の信念と創造力をもって文化交流を進める「民間的文化外交」の象徴的な取り組みです。日中伝承工芸協会および百年匠人が主導し、18名のトップ職人が伝統工芸の未来や国際協働について熱く議論しました。会場全体が工芸の息吹に包まれ、「生きる工芸館」の姿が広がっていたことが印象的でした。

完全民間主導の国際プロジェクト


このイベントは行政の支援に依存せず、企業や文化人の自主的な文化外交としてです。伝統工芸を「保存」するのではなく「進化させる」という理念のもと、同協会は中国のさまざまな地域で文化交流を重ねてきました。今回の大会はこれまでの活動の集大成であり、今後の国際展開に向けた第一歩と位置づけられています。

嘉助ホテルの新たな役割


天台山の標高約800mに位置する嘉助ホテルは、禅、自然、静寂をテーマに設計されたラグジュアリーリゾートです。ホテル全体が会期中「生きる工芸館」に再構築され、茶室や庭園、ライブラリーには職人たちの作品が融合しました。来場者は和菓子や茶道、表具などの体験を通じて、工芸を「ただ見る」だけでなく、体感することができました。

国境を越えた文化の力


本大会は単なる展示会や観光イベントではなく、工芸を通じた国際対話を実現する場です。参加した職人たちは伝統工芸の継承、若手育成、海外マーケットへの展開について話し合い、さまざまな視点から工芸とアートの融合を模索しました。黒川雅之氏による基調講演もあり、工芸と建築の共鳴や未来の美について深い洞察が寄せられ、来場者を魅了しました。

文化の源に立ち返る


天台山は儒、仏、道が融合した“文化の聖地”として知られています。本大会は、地域の文化を未来へ継承する目的で開催され、開幕式では多くの来賓が祝辞を述べました。特に、日中友好大使の福原愛氏からのビデオメッセージには多くの参加者が感動を覚えました。

体験型アート空間の創出


1日目には世界的なデザインマスター黒川雅之氏が講演を行い、伝統的な美意識の観点から質問が続出しました。18名の職人たちによる展示も行われ、さまざまな技術が実演されました。参加者は直接匠の技に触れる貴重な体験を得ることができ、夜には五感を満たす「嘉承夜宴」が開催され、工芸を感じる新しいかたちが展開されました。

共創企画「瑞光翔雲」


イベントの期間中、参加職人たちの共同制作による記念作品「瑞光翔雲」も発表されました。金色の立体が雲のようにたなびき、日中双方の工芸と華道作品が調和を象徴していました。完成した作品は嘉助ホテルに恒久展示される予定です。

今後の展開への期待


最終日には中国匠人の海外展開をテーマにした商談会が行われ、今後の国際展示会やコラボレーションの具現化が期待されます。主催者は「匠心には国境がない」と語り、次回以降の大規模な文化祭の開催にも意欲を見せています。

「嘉承帰源・匠心無界 Beyond Craft World」は、伝統工芸に新たな息吹を吹き込む画期的な催しとなりました。これからもこのような文化交流の機会が広がっていくことを期待しています。


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会社情報

会社名
一般社団法人日中伝承工芸協会
住所
東京都渋谷区千駄ヶ谷
電話番号
03-5475-8728

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