2025年 有隣堂 年間ベストセラーランキング発表
神奈川県横浜市に本社を持つ株式会社有隣堂は、2025年の販売データに基づいて年間ベストセラーランキングを発表しました。このランキングは、自社開発の店舗運営システム「Book Store Central」を利用して集めたデータをもとに作成され、リアルタイムで店舗の売上や商品トレンドを把握できるようになった結果、自社の効率化やお客様のニーズに即した商品展開が可能となっています。
ランキングの概要
有隣堂全店 2025年間書籍ベストセラー
2025年の年間書籍販売数ランキングでは、鈴木のりたけ氏の『大ピンチずかん 3』(小学館)が第1位に輝きました。このシリーズは親子で楽しむことができるユニークな教養コンテンツとしての地位を確立しており、人気の高さが伺えます。
実用・学習の分野でも需要は依然として強く、TOEIC対策のバイブルとも言える『TOEIC L&R TEST出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版)が第2位にランクインしました。資格取得や語学学習に対する意欲を示しており、この傾向には延々と続く「学び直し」の需要が反映されています。さらに、資産形成に役立つ書籍や、科学的に証明された習慣に関する書籍も上位にランクインし、自己成長への関心の高さを物語っています。
特に注目すべきは、『会社四季報業界地図 2026年版』(東洋経済新報社)が9位にランクインしたことです。この書籍の成功には、公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」でのライブ販売企画が寄与しており、オンライン即売会での特典付き3,000冊が14分で完売したという記録も残っています。これは本をただ売るのではなく、広め、楽しむことの重要性を示しています。
有隣堂キュービックプラザ新横浜店 2025年間ZINEベストセラー
ZINEの取り扱いを始めた有隣堂キュービックプラザ新横浜店では、地元の崎陽軒シウマイ弁当をテーマにしたZINEが上位を占めました。この傾向は地元ならではの愛着の深さを物語っています。ZINEというメディアが持つ個性と、地元名物という特性が見事に結びついた結果です。特に1位の『自分でやってみる人のための校正のたね』(サワラギ校正部)は、ZINE作者の意欲を反映した書籍として支持を受けています。
R.B.ブッコローグッズ人気ランキング
公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」は2025年6月30日に5周年を迎え、その記念商品が人気商品としてランクインしました。特に『R.B.ブッコロー ブッコニカ学習帳』は高い話題性を持ち、文房具としての実用性とファンにとっての記念性を兼ね備えており、購買意欲を刺激しているようです。
結論
今回のランキング発表は、書店が地域に密着し、独自のメディア展開や販売施策を通じて多くのお客様の心をつかんでいることを示しています。今後も独自の企画力を活かし、書籍やZINEを通じて地域に貢献していく姿勢が期待されます。読書体験をより価値あるものにするための努力は、これからも多岐にわたるでしょう。
詳しいランキングについては、公式ページでご確認ください。
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