300年の歴史を誇る下條歌舞伎が新しい挑戦
長野県下條村に伝わる「下條歌舞伎」は、その確かな歴史に裏打ちされた魅力を持ち、地域の文化を支えてきました。2020年には472年の歴史の節目を迎え、これからの100年に向けた新たな一歩を踏み出しています。2024年11月24日(日)には待望の定期公演が開催され、今年初となる特別な企画が取り入れられています。
下條歌舞伎の魅力を体験
下條歌舞伎保存会は、定期公演を通じてその魅力を広める取り組みを行っています。今年は特別プログラムとして、「オリジナルグッズの販売」「宿泊プランの提供」「オンライン配信」といった新しい試みを行い、多くの人とその魅力を共有すべく努力しています。
今年の特別プログラム
1.
コラボパフォーマンス:
地元の和太鼓アーティスト「アート・リー」さん、シンガーソングライターの「でこ」さん、そして子供太鼓グループ「Shimojoっ鼓」との特別なコラボレーションがオープニングアクトを飾ります。
2.
実況解説:
歌舞伎ソムリエであるおくだ健太郎氏が、初心者にもわかりやすく演目を解説し、鑑賞体験を豊かにします。
3.
YouTubeでの配信:
遠方からの参加や来場が難しい方にも楽しんでもらえるよう、オンラインでのライブ配信が行われます。通常配信に加え、解説付きの形式も選べることが魅力です。
4.
宿泊プラン:
クラシックな歌舞伎鑑賞に加え、下伊那地域を満喫できる宿泊プランも販売されています。特典として前方席の確約やオリジナルの手ぬぐいがプレゼントされます。
5.
オリジナルグッズ:
歴史ある下條歌舞伎の初となるオフィシャルグッズが、道の駅信濃路下條で販売されています。豪華なTシャツや手ぬぐいなど、数量限定で手に入れるチャンスです。
下條歌舞伎の歴史と未来
下條竹見の歌舞伎の起源は江戸時代の享保5(1720年)にさかのぼります。この地域では、芸能好きの下條氏が猿楽師を招いたことがきっかけとなり、歌舞伎が根付く土壌が形成されました。時が経つにつれ、戦後や経済成長の影響でその活動は一時衰退しましたが、村民の努力により1971年に保存会が設立されました。依然として「無形民俗文化財」に指定されており、地域の文化の一部としての役割を果たしています。
新たな参加型企画「下條カブキッズ」
また、下條歌舞伎では子供向けの参加型プログラム「下條カブキッズ」が開催され、伝統文化を身近に感じる機会を提供しています。保育園や小学生が下條歌舞伎の名乗りを体験し、舞台で本格的に演じるチャンスがあります。これは未来の伝統文化の担い手を育成する重要な取り組みです。
参加方法と詳細
定期公演は、下條村コスモホールで入場無料にて行われます。公式サイトやSNSでは公演に関する最新情報が更新されています。地域伝統芸能の魅力を一緒に体験できるこの機会をぜひお見逃しなく!
アクセス情報
- - 開催日時: 2024年11月24日(日)
- - 会場: 下條村コスモホール大ホール
- - アクセス: JR飯田線天竜峡駅からタクシーで約10分
この特別な日を共に楽しみ、長い歴史を持つ下條歌舞伎の魅力を体験しましょう!