日本科学未来館の球体展示でアートを創るチャンス
第24回文化庁メディア芸術祭が新たな取り組みとして、作品募集を開始しました。今回は特に注目されるのが、日本科学未来館の球体展示に関連する映像作品です。このユニークな展示は、視覚的体験を深化させる新たなメディアアートの表現の場となります。
日本科学未来館の球体展示とは
日本科学未来館には、ふたつの主要な球体映像システムがあります。一つはシンボル展示として名高い「ジオ・コスモス」、もう一つは没入感を提供する「ドームシアターガイア」です。ジオ・コスモスでは、外から球体を見ながら多視点的体験ができるのに対し、ドームシアターガイアでは、観客がその空間に包まれながら映像体験を楽しむことができるのが特徴です。
このふたつのシステムは、ただの映像 displays ではなく、それぞれ異なる視点からの体験がなされるため、視覚的なアプローチを新たに創出します。それぞれの特性を活かした表現に重点を置き、応募は「ジオ・コスモス カテゴリー」と「ドームシアター カテゴリー」のふたつに分けられます。
作品の募集概要
今回の作品募集は、以下の条件を満たす作品が対象となります。
- - 2019年11月30日から2020年10月20日までの間に制作された、もしくはこの期間に新たに制作される作品。
- - 球面またはドームを利用した映像作品、またはリアルタイム生成のアプリケーション。
映像コンセプト「新しい世界の共有〜境界を越えて〜」
2020年、人々はシャットダウンを通じて多くのことを再検討しました。国境を越えた問題を共有し、今という瞬間に根ざした新たな認識をアートを通じて表現します。球体の特性を活かし、視覚的な共鳴を広げ、分断を超えて人々をつなげる映像表現を目指すことが求められます。
各カテゴリーの特徴
ジオ・コスモス カテゴリー
ジオ・コスモスについては、多視点から映像を鑑賞できるスタイルを基にした作品を求めています。球状の映像プラットフォームでの独自な表現が可能になっています。
ドームシアター カテゴリー
ドームシアターガイアでは、ドーム型スクリーンに4K映像を投影し、インタラクティブな体験ができる作品が求められます。お客様を包み込み、その世界観に没入させるような映像体験が重視されます。
賞と審査基準
優秀な作品に対しては、文部科学大臣賞を含む各賞が授与されます。ジオ・コスモスとドームシアターそれぞれで、賞状と副賞として50万円の賞金が用意されています。審査は、コンセプト性、表現力、技術力、オリジナリティ、実現性といった基準に基づいて行われます。
応募方法と締切
応募は専用エントリーサイト(
リンク)より可能です。必要情報を記入し、審査に必要な資料をアップロードすることで応募が完了します。詳細な募集要項は、文化庁メディア芸術祭の公式ウェブサイト(
リンク)で確認できます。
この機会に新たな視点を提唱し、球体展示を通じてアートを創造する挑戦に臨んでみてはいかがでしょうか。私たちの想像力が広がり、未来のアートの形を模索する旅が始まります。