新時代のAIマーケティング
2025-12-02 12:26:36

クレッシェンドラボが自律型AIエージェント『DAAC』を発表

クレッシェンドラボが自律型AIエージェント『DAAC』を発表



台湾のスタートアップ、クレッシェンド・ラボが新たな自律型AIエージェント『DAAC(ダーク)』を導入することを発表しました。これは、企業が抱えるマーケティングにおける「コミュニケーション起点の成長」を実現するための画期的なソリューションです。

クレッシェンド・ラボは、日本を含むアジア地域でAIを活用したクロスチャネルマーケティングに取り組んでおり、今回の『DAAC』はその一環として日本市場での展開が期待されています。このAIエージェントは、LINEやウェブサイト、アプリといったオンラインプラットフォームからの行動データと、オフラインの顧客情報を統合し、AIが自ら気づきを得て分析する能力を持っています。これにより、最適なマーケティング施策を瞬時に提案し、自動実行することが可能です。

マーケティングの新境地



日本企業が直面しているマーケティング上の課題として、増加するチャネルや運用負荷が挙げられます。これにともない、人材不足や情報の断絶が深刻化しています。たとえば、データ分析やチャネル設定が属人的に行われているために、意思決定が遅れ、必要な改善が進まない状況が見られます。これが「投資を増やしても成果が伸びない」という現象を引き起こす要因となっています。

これに対し、台湾ではAI技術の実装が加速しており、企業はAIを業務効率化だけでなく継続的な収益源として捉えています。データのリアルタイム活用により、企業は顧客の行動を迅速に把握し、最適なアクションを取ることが可能となっています。

DAACの利点と機能



DAACは従来のBIやMA、CDPなどのツールが抱える問題を解決するために設計されました。特に、人が介在することなくAIが洞察から施策の実行までを行えるため、部門間の調整を減少させ、よりスムーズな顧客コミュニケーションを実現します。

具体的には、DAACは『MAAC(マーク)』および『CAAC(カーク)』という自社の別のマーケティングプラットフォームと連携し、施策の提案から実行までを効率化します。たとえば、過去のデータを分析した結果、AIが提案する施策を担当者が簡単に実行承認をするだけで、高い生産性を得ることができます。このような統合的運用により、企業は顧客ロイヤルティの向上や平均注文額の増加を実現することができます。

経営者の声



クレッシェンド・ラボのCEO、シュエ・ジン氏は、「多くの企業はツールを導入する中で連携がうまくいかず、デジタル障害が生じています。DAACはその障害を取り除き、インサイトからアクションへと直結させるAIソリューションを提供することで、日本企業のマーケティングを支援します」と話しています。

また、日本支社の代表猪股唯耶氏も、「1対1マーケティングの成功には、戦略を立案し、その実装と運用リソースを確保することが重要です。DAACは、戦略の立案に必要な洞察をAIが提供し、担当者の意思決定を助ける一歩となります。この技術を通じて、企業と顧客がより近づくことを実現します」と述べました。

今回の発表で明らかになったDAACは、2026年上半期に正式にリリースされる予定です。クレッシェンド・ラボの一連の取り組みは、今後の日本企業のマーケティング戦略に大きな影響を与えることでしょう。

企業情報



クレッシェンド・ラボは、2017年に台湾で設立され、幅広い地域でAIを活用した商品やサービスを提供しています。顧客コミュニケーションを深化させることを理念に掲げ、これまで大手ブランドに数多くのマーケティングソリューションを提供してきました。今後もさらに成長が期待される企業です。


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会社情報

会社名
株式会社クレッシェンド・ラボ
住所
東京都港区虎ノ門1-10-5 KDX虎ノ門一丁目ビル 11F
電話番号

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