パリ五輪へ!新たなユニフォームに込めた思い、日本代表10名内定!
2024年パリ五輪の日本代表に、新たに10名が内定しました。7月1日に行われた記者会見では、内定選手4名が新ユニフォームを身につけ、パリ五輪への意気込みを語りました。
サンライズレッドに矢絣のデザイン、パフォーマンスとサステナビリティを追求
新ユニフォームは、日本陸連のオフィシャルパートナーであるアシックスが開発。軽量性、通気性、持続可能性を追求した、機能性とデザイン性を兼ね備えた一着です。キーカラーには、朝日が昇る力強さをイメージした「サンライズレッド」を採用し、デザインには、決断や力強さを表す日本伝統の吉祥模様である「矢絣」が取り入れられています。
選手たちの熱い思いが詰まった新ユニフォーム
新ユニフォームに袖を通した選手たちは、それぞれに熱い思いを語りました。女子1500m・5000mの田中希実選手は、「このユニフォームでパリを戦っていくんだな」という実感が湧いたとコメント。デザインの矢絣について、「前にしか飛ばない矢というメッセージが、ネガティブになりがちな私にとって突き刺さるように感じます」と語りました。
男子110mハードルの村竹ラシッド選手は、「代表になったんだな」と身の引き締まる思いを語り、「着心地は軽いし、デザインも気に入っている」と新ユニフォームへの満足感を示しました。
女子走幅跳の秦澄美鈴選手は、「毎日眺めて愛着を湧かせようと思う」とコメント。跳躍種目ならではの動きにも対応できるホールド感の良さも強調しました。
女子100mハードルの福部真子選手は、「フィット感があって、走りやすそう」と新ユニフォームへの期待感を述べ、「明るい色が気に入っている」と笑顔を見せました。
選手たちの目標、そして「世界とのギャップ」
会見では、選手たちはそれぞれのパリオリンピックでの目標を語りました。
女子走幅跳の秦選手は、予選通過を最大の目標に掲げ、「6m70台後半を跳べば安全圏だろう」と冷静に分析。しかし、世界レベルの選手が多く、予選突破も容易ではないことを認識しており、「自分ができる最大の跳躍を予選からしていかないといけない」と強い決意を示しました。
女子1500m・5000mの田中選手は、2種目での決勝進出と入賞を目標に掲げましたが、世界レベルの選手たちとのレベル差を感じ、「怖い」という気持ちも正直に吐露しました。具体的な目標タイムとして、1500mでは3分55秒以内、5000mでは14分20秒を切ることを挙げ、「日本の皆さんには無理だろうと思われるかもしれませんが、世界で勝負するには、そういうところに向かっていくしかない」と力強く語りました。
男子110mハードルの村竹選手は、決勝進出とメダル獲得を目標に掲げ、「12秒台を出す」という具体的な目標タイムを明言しました。日本選手権では悪天候の中、13秒07の記録でしたが、「まだまだ上積みできる」と自信をのぞかせました。
女子100mハードルの福部選手は、12秒50を切ってファイナルに進出したいという目標を掲げ、「今の段階では、かなり参加標準記録突破者がいるので、12秒4で走ってもファイナルには届かないのではないか」と冷静に分析。しかし、「自分の最高のパフォーマンスを出して、少しでも決勝に近づけるように、しっかり走っていきたい」と強い意志を示しました。
パリ五輪に向けて、さらなる高みへ
選手たちは、それぞれが抱える課題やプレッシャーと向き合いながら、パリ五輪に向けてさらなる高みを目指しています。新ユニフォームに込めた思いを胸に、世界と戦う彼らの姿に注目です。