自分の手で創り上げるパッチワークの世界
2025年3月、グラフィック社から待望の書籍『パターンからデザインを考える パッチワークキルトのアイデアノート』が発売されます。本書はキルトデザイナー藤田久美子氏によるもので、パッチワークのデザインがいかに楽しいものであるかを再発見させてくれる一冊です。
多彩なアイデアとヒントが詰まった書籍
パッチワークのデザインは非常に自由な表現が可能でありながら、一見すると難しいように見えることもあります。しかし、本書ではデザインの基礎から応用、さらに配色までをあらゆる角度からアプローチし、誰でも理解しやすく解説しています。
特に、グリッド(格子)を基本に利用することで、初心者でもデザインを考えるハードルが下がります。布の選び方、質感、色の組み合わせなど、視覚的に理解しやすいように数多くの作品例が紹介されています。ここでは、制作した作品とそのパターンを目で確認しながら、実際に触れることで感覚を養う重要性が強調されています。
基礎から応用までの内容構成
本書の目次は次のように構成されており、多様な内容が充実しています。
- - chapter.1 トラディショナルパターン では、格子の分割に焦点をあて、各格子パターンの特徴を詳しく説明。
- - chapter.2 四角形のアイデア では、さまざまな縫い方や配色のテクニックを学べ、ダイヤモンドセッティングやログキャビンのバリエーションが紹介されます。
- - chapter.3 三角形のアイデア では、正三角形から派生する多様な形を学び、トラディショナルパターンの理解が深まります。
- - chapter.4 六角形のアイデア で、六角形の縫い方やデザインバリエーションを探求します。
- - chapter.5 丸とカーブのアイデア および、chapter.6 身の回りのパッチワークデザイン では、地域の伝統文様や第一線のデザイン技法が結びつく過程が描かれます。
- - 最後の chapter.8 配色について では、色彩の理論が詳しく解説されています。
これらの章を通じて、読者は基礎知識から自己のオリジナルパターンを作成するための具体的なステップまで、幅広い情報を手に入れることができます。
デザインの楽しさを伝える著者
藤田久美子氏は、「藤田久美子キルターズスタジオ」を運営し、自ら学んだグラフィックデザインの知識を活かした独自の教室を持つレジェンド。その豊富な経験を通じて、彼女の教えはとても実用的で直感的です。彼女の目指すのは、キルトを通じて自己表現の喜びを伝えることです。
本書はどのような人に向いているのか?
このアイデアノートは、初心者だけでなく、上級者も幅広く楽しめる内容となっています。デザインを学ぶための手引きがあるので、ただ縫うだけでなく、考えながら自分のオリジナル作品を作る過程を楽しむことができます。また、名作を作成するためのヒントが豊富に詰め込まれているため、さまざまな年齢層や技術レベルの方々にとっても魅力的な書籍でしょう。
この本を手に取ることで、あなたも新たなパッチワークデザインの世界に一歩踏み出してみませんか?