泉大津市が取り組む新プロジェクト「フードリボンプロジェクト」
大阪府泉大津市は、食事の困難を抱える子どもたちを支えるため、2024年6月に全国初の「フードリボンプロジェクトに関する包括連携協定」を柴田市長と一般社団法人ロングスプーン協会が締結しました。このプロジェクトは、地域の飲食店と市民が協力して、子どもたちの食事を日常的に支える仕組みです。
フードリボンプロジェクトの概要
「フードリボンプロジェクト」は、2021年5月にロングスプーン協会がスタートさせたもので、全国で196店舗が参加しています。このプロジェクトでは、飲食店を利用する方が、300円のフードリボンを購入し、そのリボンが店頭に掲示されます。保護者と一緒に訪れた子どもたちは、掲示されたリボンを一つ受け取り、飲食店に提示することで、無償で食事を楽しむことができるのです。
このプロジェクトの目的は、地域全体で子どもたちの“今日の一食”を支えることで、「お腹を空かせた子どもたち」を一人でも減らすことにあります。
キックオフイベントの詳細
泉大津市では、8月18日にシーパスパークでフードリボンプロジェクトの体験型キックオフイベントを開催します。このイベントでは、地域の飲食店が参加し、子どもたちがフードリボンを使った食事やワークショップを体験できます。
tイベントの当日は、午前10時30分からオープニングセレモニーが行われ、午後には市長やロングスプーン協会の会長による講演が予定されています。さらに、子どもたちが自分の夢を叫び、みんなでその実現を祝う「夢を叫んで予祝」も行われます。
会場で体験できること
フードリボンを利用した食事体験では、米粉パンのリボン型や、子どもたちが好むフライドポテト、さらにはお菓子のつかみ取りなど、楽しめるメニューがたくさん用意されています。また、ドローンを使ったお菓子のつかみ体験などのワークショップも開催し、子どもたちにとって楽しい時間を提供します。
地域の力を活かして
このプロジェクトを通して、地域の飲食店と市民が一体となって子どもたちの生活をサポートする仕組みが生まれています。今回のキックオフイベントは、フードリボンプロジェクトの意義を広める絶好の機会となります。市長の南出賢一氏やロングスプーン協会の橋本展行氏も、このプロジェクトに非常に期待を寄せています。
南出市長は、「官民連携と市民共創による素晴らしい取り組み。多くの地域でこの活動が広がり、子どもたちの食が保障されてほしい」と述べています。
最後に
泉大津市におけるフードリボンプロジェクトは、地域の力を生かした新しい子ども食堂の形として注目されています。地域全体で子どもたちの一食を支えるこの取り組みが、今後どのように展開されていくのか、多くの人々の関心が寄せられています。